インターネットが普及して以来、さまざまなコンテンツや手法が登場し、最近ではSNSなどを駆使したマーケティングなどが盛んです。しかし、それでも「Webサイトによる集客」はビジネスマーケティングの基本であり、欠かせないものです。
では、これからWebサイトで集客していく場合、何から着手すべきなのでしょうか。
正しい方法でWebサイト集客に着手し、適切な運用を継続すれば、Webサイトは確実に真価を発揮し、ビジネスを成功に導きます。しかし、Webサイトを開設・運営しても、それが正しくない方法であれば、期待したような効果をもたらしてはくれないでしょう。
本記事では、これからWebサイト集客を始める方にぜひ知ってほしい「Webサイト集客の基本」に基づき、その方法とコツについて詳しく解説していきます。
記事中で各章の内容をさらに詳しく解説するページへのリンクを用意しましたので、適宜、そちらもお読みになることをおすすめします。
Webサイトを作る理由は何ですか?
そもそも、あなたはなぜ自社のWebサイトを立ち上げようとしているのでしょうか。
多くの会社が自社Webサイトを開設・運営する目的は、大きく分けて5つあります。
これらの目的を踏まえずにWebサイトを開設してしまうと、「3つの大きなリスク」を抱えることになるでしょう。
Webサイトの5つの目的
Webサイト開設の目的は、以下の5つに分類されます。
会社の知名度を高める
ある会社について知ろうとしたとき、あなたはどんな方法に頼りますか?
実際に訪問してみる、会社案内を入手するなどといった方法が考えられると思いますが、中でも最も手軽で迅速に実施でき、多くの情報を収集できるのは、「その会社のWebサイトを見る」という方法です。
たいていの場合、Webサイトを見れば、その会社に関する一通りの知識を得ることができるはずです
ところが、もしその会社がWebサイトを持っていなかったら、
・Webサイトを用意できないほど 経済的な余裕がない会社 なのか?
・Webサイトの重要性を理解できないほど 時代遅れの会社 なのか?
・Webサイトで宣伝することが憚られるような 怪しい事業を行っている のか?
というようなマイナス・ネガティブなイメージを持たれてしまうでしょう。
自社Webサイトを作るということは、「自社のことを知ってもらう」という目的だけでなく、「自社にマイナスなイメージを持たれることを避ける」という目的があるのです。
Webサイトを作らないということは、人に知ってもらえる大きな機会を放棄してしまうことです。
つまり、Webサイト開設の目的の第一は、「会社の知名度を高める」だと言えるでしょう。
問い合わせを増やす
ビジネスを成功させるためには、なるべく多くの「問い合わせ」を獲得することが近道になります。
なぜなら、問い合わせはさまざまなアクションへとつながる第一歩だからです。
では、どんな経路での問い合わせを獲得すべきでしょうか。
電話? ファックス? はたまた郵便物?
今どき、そういった通信手段での問い合わせは時代遅れです。
Webサイトを開設すれば、そこにメールフォームやチャットツールを配置し、問い合わせを誘発する窓口を作ることができます。
また、Webサイトに「自社が取り扱っている品目」などについての情報を掲載しておけば、より具体的な問い合わせを集めることにもつながるでしょう。問い合わせが具体的ということは、それだけビジネスに直結しやすいということでもあります。
つまり、自社Webサイトは、「問い合わせの窓口」というだけでなく、「問い合わせてもらうための事前情報を提供する場所」でもあるのです。
このように、Webサイトを開設する目的の1つは、「会社への問い合わせを増やす」ことでもあるのです。
自社の商品・サービスを販売する
ビジネスの最終目的は、自社の商品やサービスをより多く販売することです。
つまり、Webサイトを開設することにも、「自社の商品・サービスを販売するため」という目的があります。
上記のグラフでも分かるように、近年国内市場のEC化(インターネット通販の導入)と、EC市場規模は飛躍的に伸びています。
ただし、インターネット上で商品を販売する方法は、自社Webサイトを開設する以外にもあります。
例えば、他社が運営するショッピングモールで自社商品を販売してもらう方法などです。少しでも売れる商品を欲しがっているモールは、販売手数料が得られるため歓迎 してくれるでしょうから、すぐに販売を開始できるでしょう。
しかし、集客力が高い大手のショッピングモールほど、競合他社も出店しているはずです。
そうすると、数多くの商品群の中に自社の商品が埋もれてしまうことになり、その中から顧客に選んでもらうことは簡単ではなくなります。
これに比べれば、自社で開設したWebサイトには自社の商品だけを掲載することができるわけですから、その中で他社商品と競争することはありません。
また、商品の販売は実店舗で行うというような場合でも、Webサイト上で積極的な情報発信を行い、ブランドを訴求することによって、顧客を実店舗に誘導し、最終的に商品販売に結びつけていくという方法もあります。
自社Webサイトは、まず「自社商品だけを販売するネットショップ」として機能します。あるいは、「販促効果を高める情報発信媒体」としての機能もあるのです。
新規顧客を増やす
自社商品やサービスを買ってくれる顧客は、どのように増やしていけばいいでしょうか。
そのためには、まず自社や自社商品に興味を持つ「見込み客」を増やすことから始めます。
見込み客獲得というと、よく「名簿屋」を利用して、無作為にDMを発送する方法を使う会社がありますが、言わば「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」方式であり、あまり効率的な方法とは言えません。
そうした手法で獲得した見込み客は、自社への関心が薄く、顧客として定着しない可能性が高いからです。
これに対して、自社Webサイトを開設すれば、例えばメルマガを積極的に発信したり、特典を付与する無料会員システムを導入したりすることで、メールアドレスなどの顧客情報を得やすくなります。
そのような方法で獲得した見込み客は、もともと自社の情報や商品に対する関心を持っているわけですから、自社の顧客として囲い込むことができる可能性が高くなるのです。
このように、自社Webサイトは、「より質の高い見込み客を増やすことのできる媒体」として役に立つのです。
つまり、Webサイトを開設する目的の1つは「会社の新規顧客を増やす」ことでもあるのです。
優秀な人材を獲得する
多くの企業が大手の就職情報サイトに自社情報を掲載していますが、これは前述した「ショッピングモールで自社商品を販売すると他社商品に埋もれてしまう」というのと同じで、他社の情報に埋もれてしまい、見てほしい求職者に自社のことを知ってもらえない可能性があります。
また、就職情報サイトの掲載情報は定型になっており、必ずしも訴えたいことを思うように掲載できないことも珍しくありません。
しかし、自社Webサイトを開設し、自社に関するアピールを存分に行った上で、採用担当者にメールが届くエントリーボタンを設置すれば、優れた人材を一本釣りすることもできるようになります。
求職者が知りたい情報を自社Webサイトで積極的に開示することによって、採用のミスマッチも起こりにくくなります。
このように、自社Webサイトは「自社専用の求人サイト」として機能するだけでなく、「求職者が知りたい情報を提供する場所」としても機能するのです。
つまり、ホームぺージを開設する目的の1つは「会社の人材を獲得する」ことでもあるのです。
目的が不明確なWebサイトにはこんなリスクが
ここまで、自社Webサイトを開設する5つの目的について説明してきましたが、こういった目的なしにWebサイトを開設してしまうと、以下のような3つのリスクが発生することになります。
本来の目的を達成できない
例えば、求人を増やしたい目的でWebサイトを開設したいのであれば、求職者向けの情報と、エントリーページを用意しなければなりません。
にも関わらず、その目的を明確にしていなかったせいで、商品販売など他の目的をメインの目的としているようなWebサイトを作ってしまう可能性があります。
目的が明確ではないがために、必要な機能や特徴を備えたWebサイトを用意できないという、致命的なミスマッチが発生してしまうのです。
余計な時間がかかる
目的が明確ではなく「企業のWebサイトを作ってくれ」とだけ言われても、何が必要なのかわかりません。
とはいえ、命じられた内容を失敗することはできませんから、次善策として「さまざまな機能を備えた総合的なWebサイト」を用意することになります。
結果、本当は企業の概要等を説明する基本的なWebサイトだけで良かったところを、ネットショップやエントリーページ、問い合わせフォームなど不要な機能まで備えたページが出来上がってしまうのです。
機能を詰め込めば詰め込むほど、目的を達成できる可能性はある一方で、完成までに必要な作業量は増加します。
目的が明確ではないがために、必要としていない機能を盛り込むために余計な手間がかかり、完成までに時間がかかってしまうのです。
リソースが無駄になる
目的を不明なまま作ったWebサイトは、場合によっては大幅な修正が求められるでしょう。
その場合、目的外のWebサイトを修正するよりも、目的に応じたWebサイトを一から作り直した方が手っ取り早いケースも多いのです。
そうなれば、最初に作ったWebサイトは無用の長物となります。
仮に、そのWebサイトを削除しても、今まで費やしてきた時間と手間は戻ってきません。
目的が明確ではないがために、必要とされないWebサイトが出来上がってしまい、何も生み出さないまま削除・放置されることによって投入済みのリソースが丸ごと無駄になるのです。
ディプシーからのアドバイス
「目的を決める」ことは、どのような行動であっても最初にやるべき基本中の基本の決定です。
目的をいかに明確・綿密に定めるかによって、今後の行動のスピードやクオリティにも大きく関わってきます。
Webサイトが発揮する効果
インターネット上のマーケティングについて少し知識がある方なら、「今はSNSなどがメインで、Webサイトなんて古いんじゃないの?」と思うかもしれません。
たしかに、昨今ではSNSを使ったマーケティングが効果を上げています。しかし、企業がWebサイトによる集客は、今でも変わらず重要です。
その理由としては、次のようなことが挙げられます。
■ インターネット普及率は約90%(2019年時点)
■ スマホの普及によって、インターネットを使う時間と場所が問われなくなっている
■ インターネットを利用した集客は「興味がある人」に集中するため、無駄がない
■ テレビやネット広告はお金がかかる
■ Webサイトを上位表示させるのはお金をかけなくても努力次第で達成できる
■ 上記の理由ゆえ、集客のコストパフォーマンスが良い
■ Webサイトは制作企業に依頼できる
■ SNSは運営者が積極的に情報発信を行う必要があり、運用にマンパワーがとられる
■ 従来型の「プッシュ型」は通用しなくなり、Webサイトのような「プル型」の手法が効果的
広告媒体ごとの費用
■ 新聞広告(全国版の全15段広告1ページ)
約20,000,000円〜48,000,000円
■ 雑誌広告(4色1ページ)
約1,600,000円〜2,200,000円
■ ラジオ広告(20秒スポットCM)
約50,000円〜100,000円
■ 地上波テレビ広告(CM15秒1本あたり)
約200,000円〜750,000円
■ リスティング広告(Googleなど)
1クリック約10円〜500円
■ ソーシャルメディア広告(SNS)
1CPE1円~200円前後など
■ 動画広告(Youtube)
1クリック約10円〜200円
このように、Webサイトを利用した集客は決して廃れているわけではなく、SNSなどが普及した今でも、まさに最前線で活躍しているのです。
Webサイトから得られる3つの効果
企業が自社Webサイトを開設・運営することによって、以下の3つの効果が得られます。
業務効率の改善
Webサイトは消費者や取引先、求職者への情報発信、問い合わせの窓口としての機能を果たします。
したがって、これにより、消費者や取引先、求職者は会社に直接電話などで問い合わせなくてもよくなり、担当者の業務負担が軽減されるのです。
もちろんそれで問い合わせがゼロになるわけではありません。しかし、Webサイトに情報を掲載することにより、問い合わせの質はずっと向上しますので、問い合わせから次のステップへとスムーズに進めることができるようになるのです。
Webサイトが自社の担当者の業務の一部を肩代わりすることによって、従業員は人手が必要な業務に注力できるのです。
売上の向上
Webサイト上で商品を販売すれば、近隣に実店舗がない人にも自社商品を販売することができるようになります。つまり、顧客の層が広がり、ビジネスチャンスが拡大するのです。
ネット販売するような商品・サービスでなくても、Webサイトで自社商品の魅力やこだわりといった情報を発信することで、実店舗に誘導することができます。
BtoCだけでなく、BtoBの場合、つまり法人顧客の場合も同様であり、上手に情報発信することで企業間取引をスムーズに進められます。
Webサイトが商品販売の場所になるだけでなく、売上に直結する情報発信の場所として機能することにより、自社の売上向上に貢献するのです。
企業イメージの向上
<Webサイトの効果③ 企業イメージの向上>
例えば、「環境に配慮した工場を所有している」「売上の一部を恵まれない子どもたちに寄付している」といった社会貢献(CSR)を行っている会社では、特にWebサイトは効果的です。
こうした取り組みは、その企業のイメージアップになりますので、せっかくなら多くの人に知ってもらいたいところです。
最近ではSDG'sの取り組みなどをテレビCMで宣伝している企業もありますが、言うまでもなく大きなCM予算が必要になります。
Webサイトなら、ページ制作費やドメイン利用料はかかりますが、くらべものにならないほど小さな予算で自社のアピールをすることができるのです。
Webサイトが自社の強みを発信することにより、広く自社の良さを知ってもらうことができ、企業のイメージアップによりさまざまなメリットをもたらします。
Webサイトがないことの5つのマイナス
逆に、Webサイトがないことには、次のような「悪い効果」が考えられます。
企業イメージの低下
Webサイトというものが登場してすでに数十年。Webサイトによる宣伝は完全にスタンダードなものとなっています。
Webサイトがあるからといって「Webサイトがある、すごい!」と驚かれることはありません。逆に、Webサイトがないと、「検索しても出てこない怪しい会社」と怪しまれる結果を招きます。
インターネットを使いこなしている層にとっては、「Webサイトがない企業=怪しい企業・悪徳業者の恐れアリ」というイメージが定着しているほどです。
自社Webサイトがないと「自社の良さを宣伝できない」だけでなく、「宣伝できない怪しい商売をしている企業なのでは?」という疑いをもたれてしまうのです。
問い合わせ業務の高負担
企業や商品について知りたいことがあるとき、今はネットで検索する人がほとんどだと思います。
もしネットを検索しても出てこないと、どうすると思いますか?
情報を得ることをあきらめるか、そうでなければ電話をかけることになるはずです。
必然的に「問い合わせ件数」が多くなり、「質問する情報」の量もも大きくなります。
その結果、電話応対の担当者やコールセンターの負担が増加することになります。場合によっては担当者の増員を図らなければならなくなり、人件費が増加するでしょう。
そうしなければ問い合わせても電話がつながらなかったり、応対中に待たされるケースが多くなり、顧客満足度が低下してしまいます。
自社Webサイトがないことにより「問い合わせ業務の負担が増加する」だけでなく「問い合わせに対する満足度が低下する恐れがある」というマイナス効果が発生するのです。
もっとも、問い合わせの電話に困っているだけなら、まだ最悪の結果とは言えません。
Webサイトがなく、問い合わせの電話もかかってこないとしたら、それは、ほとんどの人がその企業やその企業の商品について知ることをあきらめている、ということになります。
そのような企業が発展していくのは難しいのは、わかりますよね?
広告宣伝費の増加
自社の商品を販売数を向上させるためには、多くの人にその商品のことを知ってもらわなければなりませんので、宣伝活動が必要不可欠になります。
宣伝の方法としては、
■ テレビCM
■ ネット広告
■ 新聞広告
■ 交通機関内の広告
■ 街頭広告
といったものがありますが、どれもある程度の予算が必要になります。また、広告は一度打てばいいというものではありませんので、継続的に広告を出し続けると、どんどん広告宣伝費はかさんでいきます。
もう一度、先ほどの広告宣伝費の比較を見てみましょう。
広告媒体ごとの費用
■ 新聞広告(全国版の全15段広告1ページ)
約20,000,000円〜48,000,000円
■ 雑誌広告(4色1ページ)
約1,600,000円〜2,200,000円
■ ラジオ広告(20秒スポットCM)
約50,000円〜100,000円
■ 地上波テレビ広告(CM15秒1本あたり)
約200,000円〜750,000円
■ リスティング広告(Googleなど)
1クリック約10円〜500円
■ ソーシャルメディア広告(SNS)
1CPE1円~200円前後など
■ 動画広告(Youtube)
1クリック約10円〜200円
このように、経営において広告宣伝費は利益を圧迫する金食い虫なのです。
一方で、自社Webサイトでの宣伝には、そのような大きな予算はかかりません。
かかるのは運営担当者の人件費やドメインやサーバーの利用料といった少額のお金です。
自社Webサイトがないと、別な媒体で宣伝を行わなければならず、費用がかさんで利益を圧迫してしまうのです。
採用活動への悪影響
今の採用市場ではインターネットが不可欠です。求職者の多くが就職情報サイトに登録し、必要な情報をネット上で収集しています。
就職情報サイトの限られた情報以外に利用されている最大の情報源が、企業Webサイトがです。そのWebサイトがなければ、求職者はそっぽを向いてしまいます。
前述の通り「企業Webサイトがない=怪しい」というイメージもを持たれやすくなりますので、「この会社は怪しい商売をしているのでは」「人を募集していないのでは」「ブラックなのでは」といった疑いをもたれてしまうのです。
競合他社がちゃんとしたWebサイトをもっていればなおさらです。求職者はWebサイトのある会社とない会社を厳しく比較するえしょう。
自社Webサイトがないことにより「自社について求職者に知ってもらえない」だけでなく、「Webサイトのある競合他社に負けてしまう」というマイナス効果が発生するのです。
企業間競争力の低下
前項にも書いたように、今、競合他社のほとんどは自社Webサイトを持っているはずです。ということは、もしWebサイトがなければ、
✔ 競合他社よりも企業イメージで劣る
✔ 競合他社よりも業務効率が悪い
✔ 競合他社よりも広告宣伝にムダ金をかけている
✔ 競合他社よりも人材の獲得競争で負ける
ということになります。
さまざまな点で競合他社に対して不利であり、競争に勝つことは難しくなるでしょう。自社Webサイトがないことにより、競争で不利となり、市場で生き残ることが難しくなるのです。
ディプシーからのアドバイス
今や企業Webサイトをもつことは「スタンダード」です。
「当たり前のことをしている」のと「当たり前のことをしていない」のとでは、効果やデメリットは明らかです。
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ぜひご覧になってください。
Webサイトで集客できない
(失敗する)理由
Webサイトは会社にメリットをもたらす存在です。
ただし、どんなWebサイトでも同じようにメリットをもたらしてくれるわけではありません。
簡単に言えば、「集客に成功するWebサイト」がある一方で、「集客に失敗してしまうWebサイト」もあるのです。
Webサイトで集客できない6つの理由
Webサイトを開設しても集客できない理由としては、以下の6種類の原因が考えられます。
「ユーザー目線」で作られていない
Webサイトは、「誰かがそのWebサイトを利用する」ということを大前提にしています。
例えば、何かの道具を購入しようと思ったとき、
■ 見た目は豪華だが、使いにくそう
■ 見た目は地味だけれど、とても使いやすそう
という2つの道具があったら、どちらを選びますか?多くの人は実用性を考慮して、「使いやすい道具」の方を購入するでしょう。誰しも、使いにくいものは使いたくありませんから。
Webサイトも、それと同じです。
訪問したときに、「なんだかわかりにくいな」「どこを見ればいいのかわからずイライラする」と訪問者が感じるようなWebサイトは、すぐに閉じられてしまうでしょう。
見た目や情報量にこだわりすぎて、ユーザーの利用しやすさを考慮していないホームぺージは、その典型と言えます。
ユーザーの利便性を重視していないWebサイトは、じっくり見てもらうことができずに集客に失敗します。
「ペルソナ」が不明瞭である
Webサイト開設・運営において、「ペルソナ」は最重要ポイントの1つです。
ペルソナというのは、商品やサービスを企画するときに想定する、具体的な「ユーザー像」のことです。
ドラマや漫画の登場人物のように、あるいはそれ以上に細かく人物設定を行います。
例えば、最も基本的な情報、「性別」ひとつをとっても、「男性がターゲットの衣料品」と「女性がターゲットの衣料品」では、まったくジャンルが異なります。
ペルソナは、さらに「年齢」「趣味嗜好」「勤め先」といった基本情報を掛け合わせることによって設定されていきます。商品・サービスの種類や性格によっては、「休日の過ごし方」「生い立ち」「よく利用するサービス」といった要素も加わります。
このペルソナが不明瞭だったり、もしくは目的とマッチしないペルソナを設定したWebサイトは、集客に失敗するでしょう。
「性別」だけでも、メンズとレディスを間違えたら、同じ商品でも、まったく異なったデザインに仕上がるはずです。
ペルソナは企画から販売戦略まで、幅広いステップでマーケティングの行動指標となるものです。Webサイトにおいても、最初のペルソナ設定は大変重要です。
「ゴール」が不明瞭である
前述したペルソナは、マーケティングのスタートラインです。
しかし、見すえるゴールラインを明確にすることも、それと同じくらい重要です。
Webサイトのゴール・目的が「集客」であっても、さらに細分化して考えるとどんな要素が考えられるでしょうか。
✔ 会社の知名度を高めたい
✔ 商品やサービスの顧客数を増やしたい
✔ 実店舗への来店客数を増やしたい
✔ 会社への問い合わせ件数を増やしたい
「集客」の中でも、具体的には「商品をたくさん売ること」をゴールにしているのなら、販売ページや商品紹介コンテンツが必要になります。
もし、商品にことを説明するコンテンツがひとつもなければ、商品を売ることも、商品の知名度を高めることもできませんよね。
具体的なゴールを不明瞭なまま、漠然と「集客」を目指したWebサイトを作っても、目的を達成することはできないでしょう。
「デザイン」に問題がある
「見た目より中身が重要」などと言いますが、Webサイトは中身だけでなく外見も重要です。
例えば「女性の需要が多い商品を宣伝する」という場合、どんな見た目のWebサイトが適切でしょうか。
もしペルソナを「女性」と設定していたら、例えば上記のような清潔感のあるおしゃれなシンプルデザインが用いられるかもしれません。
それに対して、次のようなデザインだったらどうでしょう。
なんとなく「クール」「男性的」「力強い」と感じるのではないでしょうか。
もし、後者のデザインのWebサイトで、女性の需要が多い商品を売られていたら、ちょっとミスマッチですよね。訪問者が商品に興味を持つことはあまりないかもしれません。
ただし、デザインにばかりこだわっても良くありません。
見た目にばかりこだわって、必要な情報を盛り込まなかったり、訪問者の動線を意識せずに作ってしまうと、今度は利便性が損なわれてしまいます。
Webサイトのデザインに「こだわらない」ことも「こだわりすぎる」ことも、集客に失敗する原因なのです。
「SEO対策」が不十分である
Webサイト集客において、Webサイトの「SEO対策」は最重要課題になります。
SEO対策とは、簡単に言えば「Webサイトを検索結果の上位に表示させるテクニック」のことです。
例えば「Webサイト」という言葉で検索してみましょう。
なんと、8億件以上の検索結果がヒットしています。ちょっとめまいがするような数ですね……
しかし、ユーザーはその膨大な数の検索結果をすべて見るわけではありません。結果の上位から順番に見て、ほとんどの人は2ページ目は見ないはずです。
検索結果は10件ずつ表示されていますから、11番目に表示されたWebサイトは、大半のユーザーに見てもらえることがないのです。
SEO対策をしっかりと行い、それを継続すると、Webサイトが検索結果の上位に表示されるようになります。SEO対策が不十分だと、Webサイトがリスト化される位置は検索結果の下位、誰にも注目されないようなところになるはずです。
SEO対策をしていないWebサイトはユーザーの目に留まることはなく、集客に失敗してしまいます。
Webサイトを「適切に運用できていない」
Webサイトを開設するまでにはさまざまな労力がかかりますが、だからと言って、完成したらもう放置していいというものではありません。
むしろそこからが本番であり、きちんと担当者を据えて、適切に「運営・管理」していかなければ良い結果いはなりません。
Webサイトの運営とはどういうことをすることでしょうか。
■ 新しいコンテンツを追加する
■ 既存のコンテンツを最新の情報に更新する
■ 販売ページのラインナップを変更する
■ 背景デザインを季節に合ったものに変更する
■ 新しいツールを導入する、または既存のツールを削除する
できれば毎日、そうでなくても定期的に上記のようなアクションを行っていきます。
運用がきちんとなされていることは、前述の「SEO対策」のテクニックの重要なファクターです。
もし、あるページにアクセスしたときに、
「 最終更新日:3年前 」
と表示されていたら、「このページはもうずっと手を入れられておらず、誰も見ていない」と思うでしょう。実際には3年前の情報に付け加える必要がないページだったとしても、そのサイトで何かを購入することをためらうはずです。
Webサイトを運営し、こまめな更新を続けることはユーザーに利便性を提供するだけでなく、安心を確保することにもつながるのです。
適切な運営体制を確立できていないWebサイトでは、ユーザーに不便と不安を感じさせてしまい、集客に失敗します。
「集客できないWebサイト」の意味
集客に失敗しているWebサイトであっても、そのWebサイトを削除しないかぎり、インターネット上にはいつまでも残り続けます。ただし、検索結果の表示順位はどんどん下位に落ちていきます。
せっかく開設するために投入した人件費や制作経費は無駄になり、投入したコストに見合うだけの成果は得られないのです。
端的に言えば、集客できないWebサイトを作っても「骨折り損のくたびれ儲け」にしかなりません。
ディプシーからのアドバイス
もし、すでに開設した自社Webサイトが集客できていないと悩んでいるなら、何が原因なのかを解明することから始めましょう。
場合によっては、ピンポイントで直すだけで劇的に集客効果を改善できるかもしれませんよ。
Webサイト集客のコツ
何ごとにも「うまくいくコツ」というものがあります。
Webサイト集客にも、やはり成功させるためのコツが存在するのです。
コツを押さえてWebサイトを開設・運営すれば、Webサイト集客の効果を最大限に高め、ビジネスに良い影響を与えられます。
Webサイト集客を成功させる3つのコツ
Webサイト集客を成功させる3つのコツを押さえておきましょう。
ユーザーの「共感」を獲得する
Webサイト集客が、実店舗での対面形式の接客と比べて大きく劣る点は「お客様の顔が見えない」ことです。
顔が見えないのは顧客側も同じことであり、コミュニケーションがどうしても機械的になってしまいます。
そんなインターネット上のコミュニケーションを、対面でのコミュニケーションのレベルに近づけるためには「共感を得る」ことが重要です。
共感を得ることでコミュニケーションが人間味を帯び、やりとりが活性化することで集客効果を高められます。
インターネット上で相手から共感を得る方法として役立つのが「ペルソナの設定」です。
ペルソナを明確かつ適切に設定することにより、ユーザーに親近感を感じてもらえるメッセージを発信できます。
例えば、
「 毎日のひげ剃りで、○○○に困っていませんか? 」
「 ○○○があると、メイクがグンと楽になりますよね 」
というメッセージ、前者は男性が、後者は女性が共感を感じやすいでしょう。
性別というペルソナが明確だと、このようなメッセージを発信して共感を得られる可能性が高くなります。
Webサイトのペルソナを明確にして、ペルソナに合ったメッセージを発信することで共感を獲得し、集客を成功させましょう。
「潜在顧客」を効果的に「見込み客」に変える
ビジネスを成功させるには、潜在顧客をいかに「見込み客」に変えられるか、ということが重要です。
【 潜在顧客 】将来的に顧客になり得るが、まだ興味関心はほとんどない客層
【 見込み客 】興味関心を持っており、将来的に顧客になり得る可能性が高まっている客層
Webサイトに初めて来たユーザーは、まだ潜在顧客の段階にあります。
これに対して、「どんな商品があるのか見に来た」など、明確な目的のあるユーザーは、見込み客です。
商品を買ってくれる、もしくは買ったことがある購買客層により近いのは、見込み客の方です。このため、見込み客へのアプローチさえしっかりすれば良いと考えてしまうかもしれませんね。でも、それは大きな誤りです。
なぜなら、一般的なビジネスモデルでは、潜在顧客は見込み客よりもずっと数が多いからです。
もちろん、いかに数が多いといっても、潜在顧客のままでは会社に利益をもたらしてくれることはありません。少しでも購買顧客に近づいてもらうために、まずは見込み客にステップアップしてもらう必要があります。
具体的にな方法としては、次項で解説する「コンテンツマーケティング」がカギを握ります。
まずは、「人数の多い潜在顧客を意識する」ことを、集客成功のコツの1つとして押さえてください。
コンテンツマーケティングを活用する
潜在顧客を見込み客にステップアップさせる有効な手段のひとつが、「コンテンツマーケティング」です。
コンテンツマーケティングとは、読み手に価値を感じてもらえる情報を発信することで読み手のニーズを育成し、最終的に自社・商品のファン(購買顧客)になってもらうマーケティング手法です。
価値あるコンテンツを提供して潜在顧客を集め、提供したコンテンツの内容を理解してもらうことで見込み客からさらに購買顧客・ファン顧客へとステップアップしてもらうわけです。
具体的には、例えば次のような流れを作ります。
「 ○○について悩んでいる方は世の中にたくさんいます 」
↓
「 ○○はこのような方法で解消できます 」
↓
「 ○○を解消するために、弊社の商品を使用されている方がこんなにたくさんいらっしゃいます 」
こうして潜在顧客を集めて見込み客化し、さらに自社商品の購買へと進んでいくわけです。
コンテンツマーケティングにおいても、前の章で説明した「ペルソナ」が重要になります。
というのも、提供していくコンテンツは、あくまでも「ユーザーの役に立つもの」である必要があるのからです。つまり、Webサイトの目的やペルソナに沿ったコンテンツになっているか、ということが重要なのです。
例えば、次のようなWebサイトとコンテンツの対応を見てください。
Webサイトで販売している商材 | コンテンツ |
---|---|
化粧品 | メイクのコツやスキンケアの方法 |
DIY関連の道具 | DIYのレシピや役立つ工具 |
健康食品 | 健康増進の方法や病気の症状など |
ファッション関連アイテム | 最新のファッションやコーディネート |
このようにWebサイトのテーマに関連したお役立ち情報が、コンテンツマーケティングには求められます。
いくら正しい情報であったとしても、そのWebサイトに関係のない情報(例えば化粧品のWebサイトにDIY関連の情報は役に立ちません)は、コンテンツマーケティングに失敗するでしょう。
関連性が高く、ユーザーの役に立つ情報でコンテンツマーケティングを進めていけば、顧客を集め続けてくれる「長期的な資産」となっていきます。
コンテンツマーケティングの重要性を理解し、適切な方法で進めていくことで価値を生み出し、集客を成功へと導くのです。
Webサイト集客のコツはどうやって学べばいいか
Webサイト集客のコツは、さまざまな方法で学ぶことができます。
✔ インターネット上のコンテンツ(Webサイト・ブログ・動画など)
✔ 書籍
✔ 講習、セミナー
✔ 情報商材
といった方法がありますが、ネット上の情報は、多くの場合無料で閲覧できるものです。コストをかけることなくWebサイト集客を学ぶことができるのは、まさにインターネット時代ならではと言えます。
書籍を買ったり、セミナーに申し込んだりする方法も、コストはかかりますが、有意義なものがたくさんあります。
ディプシーからのアドバイス
Webサイト集客を成功させるコツを押さえれば、2個目以降のWebサイト開設時にも応用できます。
Webサイト集客を行う手順
これから自社Webサイトを開設するのであれば、本章で開設する手順をしっかり把握してください。
3つの手順を押さえて制作すれば、集客効果の高いWebサイトを完成させられるはずです。
誰に見てもらうかを明確にする
まず、そのWebサイトを誰に見てもらいたいのかということから考えましょう。
これは、これまでも何度も触れてきた「ペルソナ」と「Webサイトの目的」を明確に設定するということです。
ペルソナと目的(ゴール)の意味をおさらい
ペルソナを詳しく設定すれば、ユーザー層が明確になり、そのためにはどんなコンテンツが必要で、どんなデザインが適切なのかということがはっきりわかります。
また、そのペルソナに最終的にどんな行動をしてもらいたいのかということも明確にしましょう。それによって、必要な機能や動線なども明確化します。
お手本は「ライバルのWebサイト」
初めてWebサイトを作る人にとっては、これだけでは不親切かもしれませんね。
ごく簡単な制作ポイントを一つ紹介しましょう。
それは、「ライバルのWebサイトを参考にする」ということです。
自社と同じジャンルの商品・サービスを提供している競合他社がすでに開設したWebサイトは、おそらく自社にとってのペルソナや目標にかなり近いはずです。つまり、そのペルソナや目的にマッチしたWebサイトの「お手本・成功例」と言えるわけです。
ライバルはあくまでも「参考にする」に留めよう
とは言っても、もちろん「丸パクリ」は良くありません。競合他社と差別化できなくては意味がありませんし、訴えられるかもしれません。あくまでもお手本として参考にさせてもらう程度に留めておきましょう。
デザインや構成などをライバルを参考にしておおまかに想定し、その上で、自社のペルソナ・目的に最適化して、「ユーザーの利益になるメディアコンテンツ」を目指してください。
検索上位に表示させる方法を把握する
前章でも述べたように、「検索上位に表示させる」ということは「多くのユーザーに注目してもらえるチャンスを増やす」ことにほかなりません。
検索上位に表示させるためには、
■ ネット広告を打ち出す
■ SEO対策を講じる
という2つの方法があります。
前者は当然お金がかかりますので、ここでは後者のSEO対策を中心に解説しましょう。
SEO対策の方法
SEO対策を行うにあたっては、以下のポイントを押さえてください。
✔ 適切なキーワードを選定する
✔ 選定したキーワードをコンテンツ内に盛り込む
✔ キーワードに関連するコンテンツを増やす
特に重要なのは「キーワード選定」です。
例えば化粧品を売っているような場合は「化粧品」は必須のキーワードになりますが、「化粧品」だけでは範囲が広すぎ、すなわち競合する他社も多すぎて、埋もれてしまうことになります。
このような「ビッグワード」がメインの場合、1つ以上の「複合キーワード」を追加します。
例えば、
「 化粧品 」+「 プレゼント 」
「 化粧品 」+「 使用期限 」
「 化粧品 」+「 収納 」
「 化粧品 」+「 ブランド 」+「 ランキング 」
「 化粧品 」+「 アレルギー 」+「 一覧 」
といった感じです。
「化粧品」というビッグワードに関連した「一緒に検索されるキーワード」が複合パスワードです。
重要なのは、「ユーザーが実際に使うであろう複合キーワード」であるということ、そしてなるべく「あまりライバルが存在しない複合キーワード」であるということです。
実際に検索を行って、そのワードで検索されているライバルがどのくらいいるかということを確かめ、「検索ボリューム(その言葉が実際にどれくらい検索されているか)」も専用ツールを使って調べます。
そして、選定したキーワードをWebサイト内に適量ちりばめることで、検索エンジンに評価してもらえるようになります。
今では逆効果になるSEO手法
SEO対策は、Webサイトが世界中に増え、Googleが検索ビジネスを拡大するにつれて、長年にわたって研究されてきました。
Googleの検索エンジンのシステムは日々進化しつづけており、過去に有効で多くのWebサイトが採用していたようなSEO手法が、今では役に立たなかったり、逆に悪影響を及ぼしてしまうこともあるのです。
例えば次のようなSEO手法がそれです。
✔ 低品質な被リンク
✔ 低品質で不自然にキーワードが多すぎる
✔ 低品質なコンテンツが多い
これらは、かつて「質より量」というスタンスでも、Googleが評価されていた時代には有効でした。
しかし、低品質なコンテンツはユーザーの利益につながらないことから、上記のようなWebサイトは「低品質」という烙印を押され、検索結果の圏外へと飛ばされてしまうようになりました。
SEO 対策の基本はあくまでも「ユーザーの利益につながる」ということです。それを念頭に置いてWebサイト制作を進めてください。
SEO対策の難しさ
SEO対策はかなり徹底的に行ったつもりでも、十分な効果を得られるとは限りません。
その理由は次の4つです。
✔ 同じようにSEO対策で検索上位を狙っているライバルが多い
✔ リソースを大量に投入できる「勝てそうにないライバル」が存在する
✔ SEOには明確な最適解・教科書が存在しない
✔ 有効なSEO対策は「こまめな更新」が必須
業界にもよりますが、ライバルは大手も含めて数多く存在します。また、Googleは検索エンジンの仕様を完全にオープンにはしておらず、公式情報は存在しません。また。こまめな更新作業を行うには大規模な人手が必要になります。
もちろん、だからと言って「後発のWebサイトが絶対にSEO対策が成功しない」というわけではありません。
上記の難しさを理解したうえで、適切な手法をインターネットなどを駆使して情報収集し、それを実践した開設・運営を行うことで、広告費ほどのコストをかけずに検索上位を目指せます。
「Googleの10の真実」とは
Googleは、公式サイトで次のように言及しています。
『Google が掲げる 10 の事実』
Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。Googleは随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。Googleは、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 一つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10.「すばらしい」では足りない。
これは要するに、Googleの検索アルゴリズムの「基本理念」であると言えます。
したがって、現在有効とされているSEO対策のほとんどは、この10の真実に基づいて考案されたものです。
前述の通り「SEO対策に明確な教科書はない」のですが、明確にされているこの「10の真実」に基づくことによって、Googleの検索アルゴリズムに評価される可能性が高いわけです。
「10の真実」の具体的な解釈については、関連記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧になってください。
「トップページ依存型」を避ける
集客効果を高めるなら、「トップページ依存型」のWebサイトは避けた方がいいでしょう。
トップページ依存型Webサイトとは、「ユーザーはWebサイトのトップページから流入するはず」という考えで作られているWebサイトです。
確かにトップページはWebサイトの表玄関ではありますが、検索を経てアクセスするのは、トップページとは限りません。
例えば、「頭痛 治し方」「肌荒れ 解消」といったキーワードで検索を行ってみてください。
どちらも、1位に表示されているのは製薬会社のコラム記事です。トップページではありません。
特に複合キーワードで検索する場合、サイトの下位ページにあるコラムやブログ記事などがヒットしやすいのです。
トップページ依存型がなぜいけないかというと、トップページからの導線を最重要視しているため、各コンテンツにおけるSEO対策が意識されなくなってしまうからです。
これでは、どれだけ苦労しても検索上位に表示される可能性は低いでしょう。
「トップページは入り口の1つに過ぎない」という考え方が、SEO対策に必要です。
集客効果を高める方法を把握する
ここで言う「集客効果を高める方法」とは、「成功例と失敗例を把握してWebサイトを運営すること」です。
成功例を知り、その手法を自社Webサイトに取り入れたり、失敗例を知り、それに類似する箇所を自社Webサイトから排除することで、集客効果が高まります。
Webサイト集客に成功している例
集客に成功しているWebサイトには、以下のような特徴があります。
1. ユーザーにとって利用しやすい
2. SEO対策がしっかりと意識されている
3. ペルソナが明確なデザインや構成になっている
4. 効果を実感するタイミングを決めて適切な対策を講じている
5. 定期的に集客効果を測定分析している
特に4と5の「分析と対策」は、集客効果を高めるWebサイト運営において欠かせません。
アクセス解析などをきちんと行って集客効果を測定し、短期または中長期における予測と実態の状況から、改善すべき点を考慮・実践していくことで、集客効果は確実に高めることができます。
Webサイト集客に失敗している例
逆に、集客に失敗しているWebサイトには次のような特徴があります。
1. 見込み客へのアプローチができていない
2. ターゲットを絞り込めていない
3. 適切な管理運営体制が整っていない
Webサイトをより良い状態にブラッシュアップしていくために、きちんとした管理運営体制は必要不可欠です。
できるだけ専任の担当者をすえて、Webサイトを管理し、定期的に更新しましょう。
担当者が変わってしまうと、Webサイトの管理体制に一貫性が確保できなくなってしまうことがあります。その結果、継続的な集客効果改善が見込めなくなってしまう可能性があるのです。
社内で担当者を確保できない場合には、社外の人材も活用することを視野に入れて、理想的な管理運営体制を構築しましょう。
ディプシーからのアドバイス
競合する他社がたくさんいる業界では、「たくさん検索されている+ライバルが少ない」複合ワードを探すのは大変かもしれません。
どんなキーワードが検索されているかは、検索ワード系のツールを活用すればわかります。
関連記事
この章で解説した内容は、下記のページでさらに詳しく解説しています。
ぜひご覧になってください。
集客できるWebサイトを作る方法
最後に、集客できるWebサイトを実際にどのように制作するのかということを解説します。
内製する(社内で制作する)
社内にいる従業員にWebサイト制作を任せることができれば、コスト面ではあまり心配が要らないかもしれません。ただし、完成したWebサイトの品質がどうなるかはその人次第になります。
自社Webサイトを内製するメリット
社内の人材だけでWebサイトを制作することには、次のようなメリットがあります。
✔ 少ない費用で完成する可能性がある
✔ 必要なフィードバックが迅速に行える
✔ いつでもWebサイト制作に取り掛かれる
✔ 短期間でWebサイトが完成する可能性がある
✔ 制作に携わった従業員のスキルアップにつながる
✔ Webサイト制作のノウハウが社内に残る
Webサイト制作を内製できれば、かかるコストは基本的に「担当者の人件費」だけです。
もし、すでにWebサイトを制作したことがある人材が社内にいれば、短期間で完成して人件費もそこまでかからずに済むかもしれませんね。
自社Webサイト内製のデメリット
一方で、社内の人材でWebサイトを制作すると、次のようなデメリットが発生するかもしれません。
✔ 逆に高コスト化する可能性がある
✔ 担当者の本来の業務に支障をきたす
✔ 制作できる人材がいない可能性がある
✔ 完成品の品質に不安が残る
✔ 蓄積した制作ノウハウが何の役にも立たない可能性がある
社内の人材でWebサイトを制作する場合の最大の問題は、「コストパフォーマンス」です。
仮に、業者に依頼する半分程度の人件費でWebサイトが完成したとしましょう。
しかし、残念ながら、プロである業者ほど高品質なWebサイトを制作できる可能性は低いと思います。
その品質が、業者が制作する場合の4分の1程度だったとすると、コストパフォーマンスは半減してしまいます。
内製による「低コスト化」の恩恵を享受できる条件は、「その人材が業者並みの高品質なWebサイトが作れるスキルを持っている」ということなのです。
外注する(業者に制作を依頼する)
自社Webサイトを内製できるような人材が社内にいなかったり、あるいはちゃんとした品質のWebサイトを開設したいという場合には、Webサイト制作のプロである制作会社に依頼することをおすすめします。
自社Webサイト外注のメリット
Webサイト制作を専門業者に依頼することには、次のようなメリットがあります。
✔ 高品質なWebサイトが手に入る
✔ 社内の従業員は本業に専念できる
✔ 社内でWebサイト制作やデザイン等のノウハウが不要
✔ スケジュール通りにWebサイトが完成する
Webサイト制作実績の豊富な制作会社に依頼すれば、集客効果の高い高品質なWebサイトに仕上げてくれるでしょう。
自社Webサイト外注のデメリット
ただし、Webサイト制作を業者に依頼することには、次のデメリットもあります。
✔ 相応の制作費用がかかる
✔ 更新作業にタイムラグが生じる
ただ、「制作費用」については、「コストパフォーマンス」で考えれば決してデメリットとは言い切れないはずです。
業者はWebサイト制作のプロですから、内製と比べて圧倒的に高品質なWebサイトを仕上げてくれるはずです。
また、「更新作業のタイムラブ」については、業者の設定しているプラン次第です。
Webサイト制作会社の中には、完成後のアフターフォロー体制を整えているところもたくさんあり、もちろんその中にはWebサイトの更新作業も含まれています。
■ 更新、修正が必要になった
↓
■ 業者に連絡して対応してもらう
↓■ 業者で必要な更新作業を行う
という順番で更新作業を実施するのであれば、矢印の部分の連絡を行う分、タイムラグが生じます。
しかし、納品時に手順書を作成して、依頼主側でも簡単に更新できるようにしてくれる制作会社もあります。
このように総合的に考えれば、制作会社に自社Webサイトを依頼するデメリットはほとんどないと言えるでしょう。
ディプシーからのアドバイス
いくらコストパフォーマンスが良くても、制作する内容が大がかりになると制作費が高額になり、予算の問題が出てきます。
段階的にWebサイトを構築するなど、制作会社と相談して無理のない発注を行うことが大切です。
【まとめ】
効果の高いWebサイトは
プロの業者に依頼しよう!
自社Webサイトを持つことには大きな意味があります。しかし、Webサイトが効果を正しく発揮するためには、適切な方法でWebサイトを開設・運営する必要があります。
社内にWebサイト開設・運営の経験が豊富な人材がいれば、その方に任せることも考えられます。しかし、そうした人材がうまいこと社内にいるとは限りません。
スキルやノウハウのない人材が勉強してWebサイトを完成させても、自社ビジネスに良い影響をもたらしてくれるようになるまでは、大変長い道のりがあります。
自社の看板ともなるWebサイトを開設するのですから、その効果を正しく発揮してくれる、高品質なWebサイトを持つべきです。
Webサイト制作会社は、さまざまな企業からの依頼に応える中で、最適なWebサイトを開設し、運営するノウハウを蓄積しています。また最新の技術に関する知識も有しています。だから、それらを活かしてビジネスに好影響をもたらす高品質なWebサイトを用意できるのです。
ディプシーからのアドバイス
本記事の各見出しに記載しているリンクには、各見出しの内容をさらに細かく・詳しく解説している個別記事をご用意しております。
そちらも参考にしていただき、集客できるWebサイトを持つ重要性、ビジネスに良い影響をもたらすWebサイトを自作することの難しさをご理解いただけましたら、ぜひ私たち株式会社ディプシーまで制作のご相談をお願いします。
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