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Webサイトのリニューアルが必要だと感じても、具体的にどのようなメリットや効果があるのかわからなければ、担当者のモチベーションは上がらず、社内の稟議もなかなか通せません。

まずは説得力のある説明ができるようにしましょう。

の記事では、Webサイトをリニューアルする目的やメリット、効果を最大限に発揮するために押さえるべきポイントなどについて解説しま す。

    コラムの目次

  1. 1. Webサイトのリニューアルが必要になるタイミングとは?
  2. 1-1. デザインが時代に合わなくなってきたタイミング
  3. 1-2. 機能が古くなったあるいは足りなくなったタイミング
  4. 1-3. コンテンツが増え煩雑になったタイミング
  5. 1-4. CVやアクセスが頭打ちになったタイミング
  6. 2. Webサイトリニューアルにおける8つのフェーズ
  7. 2-1. リニューアルの目的を明確にする
  8. 2-2. 目標やKPIを設定する
  9. 2-3. 現Webサイトの課題を精査する
  10. 2-4. サイトマップを整理する
  11. 2-5. ワイヤーフレームを作成する
  12. 2-6. デザイン制作・コンテンツ制作を進める
  13. 2-7. コーディングする
  14. 2-8. 運用を開始し定期的に分析と改善を行う
  15. 3. Webサイトをリニューアルするメリットや効果とは?
  16. 3-1. 機能性が向上する
  17. 3-2. コンテンツの価値が高まる
  18. 3-3. SEOが改善される
  19. 4. Webサイトのリニューアルで注意すべきポイントとは?
  20. 5. Webサイトのリニューアル後にもすることはある
  21. 6.【まとめ】自社での制作が難しい場合は目的に合った制作業者に依頼しよう

Webサイトのリニューアルが
必要になるタイミングとは?

Webサイトのリニューアルが必要になるタイミングとは?

Webサイトのリニューアルが必要になるのはどのようなタイミングなのでしょうか。

せっかく費用をかけてリニューアルをするなら、効果を最大限に発揮できるタイミングを選びたいところです。

ここでは、Webサイトのリニューアルが必要になるタイミングについて解説します。

デザインが時代に合わなくなってきたタイミング

Webサイトのデザインにトレンドがあることは、多くの人が知っていることでしょう。

その道のプロでなくても、時代に合わないものはすぐにわかるはずです。

もちろん、常に最新のデザインを追い求める必要はありません。

しかし、ほとんどのユーザーが古臭いと感じてしまうものなら、すぐにでも見直すべきです

かなり前に作ったまま放置しているように見えると、現在は稼働していないWebサイトだと思われてしまうかもしれません。

それではせっかく新しい情報を発信しても、見てもらえない可能性が高くなります。

もったいないと言わざるを得ません。

今どきの閲覧環境に合わないものも、見直しが必要なタイミングです。

たとえば、スマートフォンで閲覧しにくいデザインはすぐにでもリニューアルすべきでしょう

かつては、パソコンでの閲覧が主流でしたが、時代の流れとともにスマートフォンやタブレットの割合が急激に増えています。

画像が小さすぎて見づらいページは敬遠されるでしょう。

スマートフォンで閲覧しにくいWebサイトは、SEOの面で不利になります。

スマートフォン専用のページを用意するなど、多くの人にとって見やすいページに作り替えなければならないことは明らかです。

リニューアルするのにベストなタイミングだといってよいでしょう。

機能が古くなったあるいは足りなくなったタイミング

機能的な問題によって、Webサイトを作り替えざるを得なくなることもあります。

とくに多いのは、インターネットブラウザのバージョンアップに伴って機能が使えなくなるケースです。

かつて、インターネットブラウザといえばInternet Explolerがほとんどでした。

そのため、Internet Explolerのバージョンアップだけを気にしていればよかったのですが、今やそうはいきません。

Google ChoromeやMicrosoft Edge、Safari、Firefoxなどの利用者も多く、それぞれバージョンアップも頻繁に行われています。

あるブラウザで機能が使えなくても、他のブラウザでは大丈夫ということも多いのですが、利用するブラウザを1つに固定している人が案外多いのです。

わざわざ他のブラウザを使ってまでWebサイトを訪れようとはしてくれません。

そのため、ブラウザとの相性が悪いと急激に閲覧数がダウンしてしまいます。

サイトのブラウザシェアを確認してみると、利用者がどのブラウザをどの程度利用して訪問しているかわかるので、確認してみましょう。

偏りがあるなら、そのブラウザとの相性を確認してみることも必要です。

また、スマートフォンが主流になってきたことにより、Googleの検索エンジンの評価が変わりました。

パソコンサイトの質を主に評価の基準としていたものを、スマートフォンサイトの評価に主軸を移しています。

古いままではSEOで不利になるので、このモバイルファーストインデックスへの対応を検討することも、Webサイトリニューアルのよいきっかけになるでしょう。

もちろん、集客に失敗しているWebサイトもあります。

お気に入りに登録していたWebサイトがいつの間にか閉鎖されていたという経験は誰にでもあるはずです。

そういったWebサイトは、期待したほどの集客効果が上がらず、運用コストとの天秤にかけた結果、運営を断念したのではないでしょうか。

コンテンツが増え煩雑になったタイミング

Webサイトを制作してから時間が経過すると、コンテンツが増え、訪問したユーザーが欲しい情報に、なかなかたどり着けなくなってしまうことがあります。

毎日コツコツと更新する熱心なページほど複雑化しやすく、ユーザーを迷子にしてしまいがちなのは、何とも皮肉な話です。

せっかく全体としては内容が濃くなっているのに、ユーザーからは不親切なWebサイトにしか見えなくなってしまうことは、残念としか言いようがありません。

このようなケースでは、ナビゲーションの手直しをするだけで、たどり着きやすくなることがあります。

しかし、またすぐにコンテンツが溜まり、応急処置にしかならないことも少なくありません。

いっそのこと、全体を見直しリニューアルを図った方が、見やすいWebサイトになるでしょう。

複雑化してしまったWebサイトは、いくつかのWebサイトに分割する形でリニューアルすることもできます。

しっかり作り込んだコンテンツなら、活かす方法を考えてもよいでしょう。

内容ごとにグループ分けをして、複数の新しいWebサイトを作成します。

そうすれば、これまでのコンテンツを無駄にせず、見やすいWebサイトにリニューアルできます。

CVやアクセスが頭打ちになったタイミング

Webサイトを立ち上げたころは、CV率が高くアクセス数も多かったのに、いつの間にか低下してしまったということはないでしょうか。

商品やサービスに対する反応が鈍化して、売り上げや問い合わせが右肩下がりというのであれば問題です。

CVやPV自体が減っている状態なら、すぐにでもWebサイトの見直しをしましょう

自社のWebサイトを評価する際、何をもっとも重視するかという基準をKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)といいます。

たとえば、コーポレートサイトなら、問い合わせや資料請求の件数を重視するのが普通です。

ECサイトなら、売り上げやアクセス数を、ブログやニュースメディアならアクセス数やそれぞれのページのPV数を重視します。

Webサイトが成熟するにつれて、これらの指標がピークを迎え、その後は減少傾向に転ずることはごく自然な流れです。

既存のWebサイト上でやれることはいろいろやってみたけれど、どうしても減少傾向に歯止めがかからないというときは、やはり潮時です。

デザインを刷新したり、コンテンツを根本から作り直したりして、魅力あるWebサイトにリニューアルするタイミングだと捉えた方がよいでしょう。

この場合は、部分的に手直しをするよりも、全体的に作り替えた方が、効果的だといえます。

Webサイトリニューアルにおける
8つのフェーズ

Webサイトリニューアルにおける8つのフェーズ

Webサイトのリニューアルを効率よく進めるためには、手順を守って作業することがとても重要です。

無計画にいきなりWebサイトの内容をいじり始めると、後で取り返しがつかないことになりかねません。

リニューアルする際は作業をフェーズに分け、それぞれ計画を立てたうえで順番に進めていくようにしましょう。

一般的に、作業のフェーズ分けは次のようになります。

① リニューアルの目的を明確にする

② 目標やKPIを設定する

③ 現Webサイトの課題を精査する

④ サイトマップを整理する

⑤ ワイヤーフレームを作成する

⑥ デザイン制作・コンテンツ制作をする

⑦ コーディングする

⑧ 運用を開始し定期的に分析と改善を行う

なお、Webサイトをリニューアルしたら、対外的に告知することも忘れずにしましょう。

告知することで、既存のユーザーにWebサイトが動いていることをアピールできます。

では、ここから後は、それぞれのフェーズについて細かく解説していきます。

リニューアルの目的を明確にする

「なぜWebサイトのリニューアルをするのか」という目的がはっきりしていなければ、リニューアルの方向性が定まりません。

最初に目的をしっかり定めることが、リニューアルを成功させるための最重要ポイントとなります。

Webサイトリニューアルの目的となり得るのは次のようなものです。

集客数を増やしたい

Webサイトをリニューアルする際、必ずといってよいほど目的に掲げられるのが「これまでよりも集客数を増やす」というものです。

せっかくWebサイトで情報を発信しても、見てくれる人がいなければ無駄になってしまいます。

少しでも多くの人の目に触れるようにしたいと思うのは、自然な考え方でしょう。

個人のWebサイトでもPVやCV率を気にするのですから、企業のWebサイトならなおさらです。

最初から「売り上げを伸ばす」「サービス利用者を増やす」という目的で作られているはずですから、リニューアルでもそこを重視するのは当然でしょう。

とくに、CVやアクセス数が伸び悩んでいるときは、集客数を伸ばすことが最大の目的になるはずです。

集客数が伸び悩んでいる点を改善するためにリニューアルをするという目的をはっきりさせることで、リニューアルの方向性が定まります。

過去のデーターを見極めて、SEO対策を徹底させることもできるでしょう。

コンテンツを再構築したい

Webサイトの更新を熱心に続けていると、ある程度の期間が経ったところで、内容的に古いコンテンツが現れるようになります。

いくら最新の情報を提供していても、時間が経てば古い情報になってしまうのは避けられません。

とはいえ、できるだけ古いものは整理し、新鮮な情報を提供できるようにするのが理想です。

長く続けていれば、内容の重複が見つかることもあります。

それらを整理することも含め、コンテンツの再構築をすることは、Webサイトリニューアルの大事な目的の1つになるでしょう。

ユーザーにとって不要な情報が大量にあると、欲しい情報がどこにあるのかわかりにくくなってしまいます。

画像をふんだんに使いすぎて開くのに時間がかかるようなページも、軽量化しましょう。

見つかりにくいと感じながらも、最後まで探してくれるようなユーザーはまずいません。

わかりづらい、見つけづらいと感じた途端、他へと移ってしまいます。

ユーザー目線に立って、欲しいコンテンツに行き着きやすくすることは、Webサイトのリニューアルをするうえで、とても大事なことです。

新技術や新機能を搭載したい

Webサイトのリニューアルは、新しい技術や機能を試す絶好のチャンスです。

コンピュータ関連の技術や機能は、日進月歩で新しくなっています。

気になる新技術や新機能があるなら、それを搭載することを目的にリニューアルするというのもありでしょう。

新技術や新機能を搭載することにより、訪れたユーザーの印象に深く残るなら成功です。

そこからSNSなどで拡散されれば、さらに訪問も増えるでしょう。

技術や機能は、新しいうちに搭載できるなら搭載した方が、インパクトにつながります。

本当に使えるのか確かめてからにしようと様子をうかがっていると、他に先を越され、知らないうちにあたりまえの技術や機能になってしまうかもしれません。

もちろん、どこのWebサイトでも使われているような技術や機能すら搭載できていないというのは論外です

最低限必要な技術や機能を搭載し、さらに新しい技術や機能も盛り込むチャンスにしたいと考えるとよいでしょう。

ブランドのイメージを向上させたい

ブランドのイメージを向上させるためにWebサイトをリニューアルするということもよくあります。

ありきたりなデザインのWebサイトでは、他との差別化は図れません。

訪れた人の印象に残らなければ、すぐに忘れられてしまうでしょう。

しかし、印象に強く残るWebサイトは違います。

受けた印象が好ましいものなら、そこに掲載されていたブランドに対してもよい印象を持つことになるのです。

Webサイトは、少しデザインが変わっただけでもCVが大きく変化するといいます。

美意識の高いユーザーをターゲットとするなら、美しく印象的な造りのWebサイトにするとよいでしょう。

そこに掲載されているブランドにも同様のイメージを与えることができます。

力強さ、繊細さ、実直さなどについても同様です。

Webサイトから受けた印象が、そのままブランドのイメージにつながることになります。

ただし、Webサイトをリニューアルする目的を、ブランドイメージの向上だけにしてしまうのは考えものです。

というのも、後で本当に目的が達成されたかどうかがよくわからないからです。

ブランドイメージは、数値などで具体的に測れるものではありません。

売り上げ向上、知名度向上などと併せて目的とするのが望ましいでしょう。

関連記事

Webサイトの目的について、以下の記事で詳しく解説しています。
あわせてご覧になってください。

■ そもそもWebサイトの目的とは何か? 目的のないWebサイトの怖いリスク

目標やKPIを設定する

Webサイトリニューアルの目的が定まったら、今度は目標やKPIの設定をします。

KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、最終目標を達成するまでのプロセスをどれくらい達成できたかを示す指標です。

KPIと名前が似ているものにKGIとKFSがあり、それらは役割も似ています。

KGIは日本語では重要目標達成指標と訳し、Key Goal Indicatorを略したものです。

最終的に達成すべき目標で、具体的な数値で示されます。

それに対してKFSはKey Factor for Successの略で、日本語では重要成功要因と訳されるものです。

技術力やブランド力など、目標を達成するために必要な要因を表します。

Webサイトのリニューアルにおいて、目標やKPIの設定はとても重要です。

それらを設定することによって、ゴールへの方向性や、そこに至るまでの道筋が見えてきます。

具体的にどのようになれば成功といえるのかを最初にはっきりさせておくことで、どのようなWebサイトにすればよいかということも明確になるでしょう。

Webサイトのリニューアルにおいては、CV数やCV率、ユニークユーザーの数、CVページの離脱率、重要検索キーワードからの流入数などの目標値が設定の対象になります。

他に、日程や担当者ごとの役割分担、責任の範囲なども最初に決めておくようにしましょう。

現Webサイトの課題を精査する

現Webサイトの課題を精査することによって、リニューアルを機に改善が必要な部分がはっきりします。

課題の精査に関しては、3C分析を活用するとよいでしょう。

3C分析とは、Company(自社)、Competitor(競合)、Customer(顧客)それぞれの視点で何が課題なのかを分析する方法です。

自社視点での課題は、実際に自分で使って感じたことや、社内の人に使い勝手をヒアリングしたりします。

Googleアナリティクスを使用して定量分析することも有効です。

競合視点で課題を見つける場合は、競合他社のWebサイトを実際に検索してみるなどして、よい点、悪い点を確認します。

顧客視点での課題を見つけるためには、ターゲット顧客を明確に設定することが不可欠です。

その顧客をスムーズに導くためにはどのような導線を設定すべきかを考えなければなりません。

軸となるターゲット顧客をどれだけ明確化できるかがとても重要なポイントです。

サイトマップを整理する

目的や目標を定め、リニューアルによって改善すべき課題もはっきりしたら、次はサイトマップを整理しましょう。

既存のWebサイトのコンテンツを確認し、「残すもの」と「修正するもの」「切り捨てるもの」の3つに分けましょう。

「残すもの」と「修正するもの」に「追加するもの」を合わせて、リニューアル後のコンテンツを組み立てます。

サイトマップを作る際には、コンテンツを整理してカテゴリーごとにまとめることが大事です。

Webサイトでのユーザージャーニーマップを完成させる過程では、ターゲット顧客のペルソナを基準にして、購買プロセスを意識しましょう。

ターゲット顧客のライフサイクルステージや目標を横軸に置いた目的マップを作って作業すると簡単です。

各ページに必要なコンテンツを追加・削除していくだけで、ユーザージャーニーを完成させられます。

ワイヤーフレームを作成する

ワイヤーフレーム

サイトマップが出来上がったら、次はWebサイトの大枠を作っていきます。

各ページのレイアウトを決める際に用いるのがワイヤーフレームです。

ページ上のどこに何を配置するかを示した設計図なので、Webサイトを構成するページの数だけワイヤーフレームを作ります。

レイアウトが異なるページには異なるワイヤーフレームが必要です。

ワイヤーフレームを作成する際には、Webサイトに載せる情報を、ピックアップ、グルーピング、ランキングの順で整理します。

ピックアップは、どのような情報をWebサイトに載せるかを書き出す作業です。

各ページに必要な情報は何か、全部書き出しましょう。この時点では、きれいにまとめる必要はありません。

抜けがないように思いついたものをすべて書き出します。

グルーピングは、ピックアップした情報をグループ分けする作業です。

複数の情報を性質が似ているもので1つのグループにまとめます。

同じグループに分けられた情報は、実際のWebサイトで近くに表示されるものです。

この時点できちんとグルーピングしておけば、Webサイト上で情報が分散してわかりにくくなるのを防げます。

ランキングは、グルーピングした情報に優先順位をつけていく作業です。

Webサイトリニューアルの目的をよく考え、目的に沿った優先順位を付けましょう。

ここまでで、Webサイトに載せる情報の整理ができたらレイアウトして、ワイヤーフレームを完成させます。

デザイン制作・コンテンツ制作を進める

ワイヤーフレームができたら、いよいよデザインの制作です。

実際に表示されるリニューアル後のWebサイトをデザインしていきます。

どのような写真や画像イメージを入れ、文字はどのようなフォントを使うかなど詳細を決めていく作業です。

このタイミングでコンテンツ制作も並行して進めます。

コンテンツに使用する写真や画像イメージなどは、実際にアップするものを使い、画面を通して見たときの見え方もチェックしておくようにしましょう。

デザインの違いでWebサイトの見栄えはかなり変わります。

リニューアルを成功させたければ、きちんと専門のデザイナーに依頼するようにしましょう。デザイナーとコミュニケーションを密にとらなければならない段階です。時間のかかる工程なので、最低でも2~3週間はかかると見積もっておいた方がよいでしょう。

コーディングする

コーディング

デザインの制作が済んだら、今度はコーディングです。

コンピュータが理解できるように、コンピュータ言語のコードを入力していく作業をコーディングといいます。

既存のWebサイトをリニューアルするとはいえ、既存Webサイトを運用している最中にコーディングに変更を加えるわけにはいきません。

テスト環境を別に準備し、そこで作業を進めていきます。

実際にテストをしてみて、何も問題が発生しなければ、いつからリニューアルしたWebサイトに切り替えるのか設定します。

切り替わりのタイミングを決め、所定の日時に既存デザインからリニューアル後のデザインに切り替わるようにしましょう。

運用を開始し定期的に分析と改善を行う

分析と改善

コーディングが済んだら、新しいWebサイトの運用を始めます。

リニューアル後のWebサイトが公開されたら、すべてのページがきちんと表示されているか確認します。

とくに、大事なページでエラーが起こっていないか確認を怠らないようにしましょう。

万が一トラブルが発生していたら大変です。早期に発見して対策し、大事に至らないようにしましょう。

Webサイトのリニューアルは、公開の確認をしたら終わりというわけではありません。

むしろここからが重要です。最初に決めたリニューアルの目的や目標が達成されているか、定量及び定性で分析を行います

分析は1回だけでなく継続的に行うことが大事です。分析結果に基づいて、改善も行いましょう。

定量分析の方法としては、Googleアナリティクス分析やヒートマップ分析、A/Bテストなどがあります。

一方、定性分析の方法は、ユーザーテスト、ユーザーアンケート、インタビューなどです。ステークホルダーへのヒアリングも有効でしょう。

Webサイトをリニューアルする
メリットや効果とは?

Webサイトをリニューアルするメリットや効果とは?

既存のWebサイトをわざわざリニューアルするのですから、きちんとメリットや効果を引き出す必要があります。

どのようなメリットや効果が期待できるのでしょうか。

ここからは、Webサイトをリニューアルすることで得られるメリットや効果について解説します。

機能性が向上する

古いWebサイトは更新性が悪く、ほんのわずかな修正でも制作会社に依頼しなければなりませんでした。

しかし、CMSを用いて制作したWebサイトなどは、専門知識がなくても、ユーザーが自分で情報を発信したり、簡単な編集を行ったりすることが可能です。

これ以外にも、新しい技術や機能を盛り込むことで、ユーザー自身がWebサイトの維持や運営、管理をしやすい形になることが少なくありません。

また、新しい技術や機能を取り入れることで、モバイル対応が可能になるというのも大きなメリットです。

スマートフォンの利用率が高くなったことにより、スマートフォンで利用しやすいページかどうかという点が、ユーザーにとってとても重要なポイントになっています。

商品の購入や問い合わせもスマートフォンからというユーザーが増えているため、スマートフォンで見やすいページになるということは、大きなメリットの1つといってよいでしょう。

リニューアル後の効果が出やすい点も、分析の際には注目すべきポイントです。

コンテンツの価値が高まる

古臭いデザインで暗いイメージを持たれていたWebサイトが、デザインを一新して明るいイメージに生まれ変われば、それだけで価値は各段に高まったといえます。

Webサイトが与えるイメージは、ブランドや企業のイメージとも重なります。

企業やブランドのイメージが高まれば、問い合わせや受注の増加に結び付く可能性があります

そもそも企業がWebサイトを立ち上げたりリニューアルしたりする目的は、業績の向上やブランドイメージの向上のはずです。

その目的や目標がリニューアルによって十分に満たされたのであれば、コンテンツの価値が高まるよいリニューアルになったと考えてよいでしょう。

また、リニューアルによって、ユーザーの満足度が高まれば、コンテンツの価値は高まったといえます。

画像がなかなかアップされなかった重いページが、瞬時に開いて見やすくなれば、ストレスを感じることなく最後まで見られるでしょう。

それは、ユーザーにとっても企業側にとっても大きなメリットです。

SEOが改善される

Webサイトのリニューアルでは、検索エンジンの最適化を意識した設計を行います。

そのため、リニューアル後のWebサイトは、以前と比べてSEOがかなり改善されたものになるでしょう。

Googleの検索エンジンは、Webサイトに対する評価基準が変わっています。

かつてはパソコンサイトの質を評価していましたが、今やスマートフォンサイトをメインに評価するようになっています。

ですから、スマートフォンを意識したWebサイトにリニューアルすることは、それだけで大きな効果が期待できることなのです。

また、古い内容や重複したコンテンツを整理することも、Webサイトを閲覧しやすくすることにつながります。

Webサイトの質が高まることにもなるため、SEO対策の一環になります。

さまざまな方面からSEOに高く評価される形に作り込んでいくことで、上位表示されやすくなり、ユーザーの目にも触れやすくなるでしょう。

関連記事

WebサイトのSEO対策について、以下の記事で詳しく解説しています。
あわせてご覧になってください。

■ Webサイト集客に必須の「SEO対策」で厳守すべき基本

Webサイトのリニューアルで
注意すべきポイントとは?

Webサイトのリニューアルで注意すべきポイントとは?

Webサイトのリニューアルで注意すべきポイントは、以前からの利用者に対する配慮をきちんとするということです。

たとえば、URLをブックマークして利用していたユーザーが、リニューアルしたWebサイトに行き着けるようにする必要があります。

そのためにはリダイレクトの設定が必要です。同時に404エラーページの設定も忘れないようにしましょう。これは、リニューアルに伴って削除してしまったページに必要な設定です。

また、旧WebサイトでSEO対策したことは、できるだけ引き継げるようにしましょう。

工程数を減らすことができ、費用の削減にもつながります。ドメインを引き継げるようにすれば、それに越したことはありません。

名刺や封筒などさまざまな印刷物にWebサイトのURLが印刷されているなら大変です。

変わってしまったら、それらも新しくする必要があります。

費用をできるだけ抑えてリニューアルするなら、そうしたこともしっかり押さえておく必要があるでしょう。

Webサイトのリニューアル後にも
することはある

Webサイトのリニューアル後にもすることはある

Webサイトをリニューアルした後にも、まだしなければならないことがあります。

告知をきちんとしなければ、新規ユーザーはもちろん、古くからのユーザーもWebサイトを訪れてくれません

Webサイトをリニューアルすることは、ブランドのイメージを変えることにもつながります。

せっかくのチャンスなのでアピールを怠らないようにしましょう。

プレリリースで、どうしてリニューアルすることにしたのか、誰をターゲットとしているのか、Webサイトのコンセプトは何なのかなど盛り込むべきことはたくさんあります。

もう1つ必ず行わなければならないのが、モニタリングです。

最終目標であるKGIと、Webサイトの各所に設定したKPIが目標に向かって進んでいるのかを確かめます。

定期的に数値を測ることで、計画通りに進んでいるかどうかがわかるでしょう。

もし、設定した数値を思っていたように達成できなかった場合は、なぜ達成できなかったのか仮説を立てたうえで、PDCAサイクルを回すようにしましょう。

Webサイトをリニューアルした際には、一時的に集客が減ることもあるので、1回だけの数値で一喜一憂する必要はありません。

とはいえ、最初から無理な目標値を立てないようにすることも重要です。

【まとめ】
自社での制作が難しい場合は
目的に合った制作業者に依頼しよう

自社での制作が難しい場合は目的に合った制作業者に依頼しよう

Webサイトのリニューアルには多くの専門知識が必要になります。

自社でのWebサイト制作が難しい場合は、目的に合ったWebサイト制作会社に依頼しましょう。

せっかくリニューアルするサイトの制作を依頼する業者を価格の安さだけで選んだり、話し合いをせず安易に決めることはおすすめしません。

必ずお客様の目的に合わせて効果のあるサイト制作をしっかりと理由を踏まえて提案してくれる業者を選ぶことが重要です。

気になった制作業者を数社(3社以上が好ましい)ピックアップして話を聞き比較することをおすすめします。

ディプシーからのアドバイス

株式会社ディプシーでは、お客様の目的に合わせて数パターンのサイト設計をおご提案しております。
他社と比較していただければ多くの違いがご理解いただけるはずです。
Webサイトのリニューアルをご検討の際ははぜひディプシーにご相談ください。

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