多くの場合、ビジネス上のWebサイトの目的は、なんらかの「集客」です。
多くの訪問者を集め、商品やサービスを販売する集客サイトは、どのようにして作ればいいのでしょうか。
ノウハウがないと、何から手を付けていいかわからないかもしれません。
本記事では、集客サイトの作り方から運用方法まで、インターネット上の効果的な集客施策法について解説します。
集客サイトは
ビジネスサイトのひとつ
Webサイトにはさまざまなものがありますが、ビジネスサイトを作る場合、ほとんどは以下の3つのいずれかに該当すると思います。
集客サイト
本記事のテーマでもある「集客を目的とするWebサイト」です。
文字通り、自社の商品やサービスを買ってくれる「顧客」を増やすために、なるべく多くの訪問者を集めるWebサイトです。
その目的のためにさまざまな情報を発信していきます。
ただし、厳密に言うと、商品やサービスを「買ってくれる」だけでなく、「予約してくれる」「メルマガの読者になってくれる」など、「集客」の先にさまざまなアクションを想定できます。
本記事では、次項より、この集客サイトにスポットを当てて解説していきます。
採用サイト
採用サイトは、自社が必要とする優れた人材を集め、応募してもらうことを目的とするウェブサイトです。
インターネットには就職・転職の総合情報サイトがたくさんあり、さまざまな会社の採用情報が掲載されていますが、それとは別に自社で採用サイを立ち上げる意味は、情報を一元化するとともに、情報サイトに掲載しきれない情報を掲載していることもあります。
採用サイトの中でエントリーなどの採用ステップを進められる場合もあれば、採用サイトでは情報を提供するだけで、実際のエントリーは情報サイトに誘導する場合もあります。
いずれにしても、「求職者が知りたい情報」を掲載して優秀な人材を集めるためのWebサイトであり、関係ない情報があると採用サイトとしての方向性がブレてしまいます。
コーポレートサイト
コーポレートサイトは、自社に関する情報発信するためのWebサイトです。
「会社のWebサイト」と呼ばれるWebサイトはたいていコーポレートサイトであり、会社の基本情報はもちろん、経営方針や社会的な取り組みなど、会社全体に関する情報を発信しています。
Webサイトである以上、集客する必要がないわけではありませんが、どちらかといえば取引先や求人応募者などに対して、会社情報を提供するためのWebサイトです。
会社に関する情報の一環として、商品やサービスについての情報も記載されていますが、それを販売するためのWebサイトではなく、必要に応じて集客サイトに誘導します。
ディプシーからのアドバイス
大手企業ではこれらを総合的に組み合わせていることもあります。
これからWebサイトを立ち上げるなら、誰に発信するためのものか、何のために立ち上げるのかを意識し、上記のいずれかを選んだほうがいいでしょう。
集客サイトの3つのタイプ
集客サイトには、大きく分けて3つのタイプがあります。
達成したい目的や予算などによって、適切な手法は異なりますので、これから作ろうとしているWebサイトがどれに当たるかを把握しましょう。
なお、大企業のWebサイトでは、訪問者があるタイプのWebサイトから別のタイプのWebサイトに自然に移動するように複合的な構造になっていることがあります。
ネットショップ
「ネットショップ」は、そのWebサイトで集客した訪問者に商品を販売することを目的としています。
ネットショップとは
ネットショップが販売するのは、自社が製造していたり仕入れていたりしている商品です。
実際に販売を行うため、リアル店舗における「会計(レジスター)」と同じ機能を備えています。
つまりショッピングカート機能、クレジットカード決済機能などです。
ネットショップがいくつも集まっているのは「ショッピングモール」と言い、そこにはさまざまな企業が自社の商品を売るためにひしめいています。
これに対して自社のネットショップでは、自社商品だけを販売しているので、ショップ内で競合が起こることはありません。
自社で運営しているものですから、ショッピングモールのように一律のフォーマットに当てはめた情報だけでなく、商品に最適な表現で販売できるというメリットがあります。
ネットショップの集客方法
ネットショップに訪問者を集めるためには、狙っているキーワードで検索上位に表示させるなどの工夫を行わなければなりません。
その上で、ネットショップに、以下のような導線を設けて集客していきます。
1つは「ブランドサイトやランディングページからの誘導」という導線です。
ランディングページについては後述しますが、別のWebサイトで商品の特徴や魅力を紹介し、興味を持ってくれたユーザーを販売機能のあるネットショップへと誘導します。ネットショップがブランドサイトやランディングページを兼ねていることもあります。
2つ目の導線は「ネット広告」です。
リスティング広告のように大手メディアに広告を表示したり、SNS広告のようにSNSの自社アカウントでネットショップに誘導する投稿を拡散したりします。
かける費用に応じて多くのネットユーザーが目にすることになるため、高い集客効果を見込めますが、広告費がかさむことになります。
広告は恒久的な効果がないため、短期的に集中して集客したい場合におすすめの手法です。
集客できるネットショップの作り方
ネットショップでの集客を成功させるには、販売に必要な情報を発信し、決済機能などの仕組みを備えた上で、集客した訪問者が商品を買ってくれるように作らなければなりません。
このとき大事なことは、「ユーザーの利便性を確保する」ということです。
例えば「商品を検索しやすい仕組み」「ページをストレスなく移動できる工夫」などといったことです。
ネットショップを利用していて「使いにくい」「利用にストレスを感じる」ということは致命的な欠点になり、ユーザー目線に立って「使いやすい」ことを意識したWebサイトにしなければなりません。
また、「デザイン性」も意識するべきです。
例えばゴチゴチャしすぎていれば、せっかく商品を買おうと思った訪問者が迷子になってしまいますし、あまりにそっけないデザインだと手抜きと思われてしまうかもしれません。
デザインの良し悪しは言葉で言い表しにくいものですが、要は「安心感」を訪問者に与える重要な要素です。
ユーザーは商品を買ってお金を払うわけですから、そこには「安心感」が必要です。
その最低限の要素として「デザインにある程度こだわっている」ことがポイントになります。
会社や商品のイメージにマッチしたデザインをネットショップにあしらい、信頼してもらえるネットショップに仕上げましょう。
サービスサイト・ブランドサイト
「サービスサイト」「ブランドサイト」は、自社の商品やサービス、ブランドなどを消費者にアピールすることを目的としています(以降、「ブランドサイト」で統一します)。
ブランドサイトとは
ブランドサイトは、自社商品・サービスのブランドに関連する情報に特化して情報発信しています。
前項で説明したコーポレートサイトでも、自社商品に関する情報発信は行いますが、サービスサイトでは、会社情報の比重は低く、商品ブランド、サービスブランドの詳細な情報に特化して情報を発信します。
コーポレートサイトが別にあり、ブランドサイトへの導線が設けられていることも多いです。
商品のブランド説明は、ネットショップにも掲載されることがありますが、ブランドサイトは商品の販売そのものを目的としておらず、商品のイメージや位置づけといったブランドを浸透させることが目的となっています。
このため、商品を買うための機能は備わっておらず、ネットショップにリンクされていることが多いです。
ブランドサイトの集客方法
ブランドサイトの目的は、たとえば化粧品や飲料品、菓子などといった消費財の分野における、一つひとつの商品ではなく、シリーズや、さまざまな商品群の「ブランド価値」を消費者に訴求することです。
シリーズや商品群を説明する「カタログ」のようなものと考えるとわかりやすいかもしれません。
商品の製造元、販売元は知らないけれども、ブランド名ならよく知っている、ということはよくあると思います。
このためコーポレートサイト以上に、そのブランドの情報を知りたいというニーズでアクセスするユーザーを集客します。
個々の商品の販売については、ネットショップの機能を備えたページに誘導する場合もありますし、小売店のWebサイトに誘導する場合もあります。
ネットでは販売を行わず、実店舗に誘導することが目的の場合もあります。
集客できるブランドサイトの作り方
多くの場合、ブランドサイトには自社の情報はあまり前面に押し出されていません。
あくまでも商品やサービスのブランドに特化した情報を発信することが目的なので、会社についての情報を知りたいというニーズは低いからです。
ブランドにあまり関係しない情報を前面に押し出すと、ユーザーがそのWebサイトから離れてしまうリスクが高まります。
ただし、商品製造のこだわりやブランドの歴史などといった情報はユーザーの満足度を高める情報になります。
あくまでもブランドをアピールするためのWebサイトという前提を忘れないように注意しましょう。
ランディングページ(LP)
「ランディングページ」は商品・サービスの宣伝・販売に特化した集客サイトです。
ランディングページとは
上述したブランドサイトでは商品群やシリーズのブランドについての情報を掲載しますが、ランディングページでは、基本的に一つの商品・サービスに特化して集客を行います。
ブランドサイトが「カタログ」のようなものだとすると、ランディングページはその中の一商品を説明する「チラシ」のようなものです。
また、通常のWebサイトは発信する情報を複数のページに分割して掲載するのが普通ですが、ランディングページはほぼ単一のページで構成されており、その中で複数の内容を色やデザインでカテゴライズし、説明しています。
このため、基本的にユーザーに他ページへの移動を行わせないようにします。
ランディングページの目的は「商品を買ってもらうこと」だけでなく、例えば次のような行動を訪問者に起こさせ、「見込み客」を発掘することも目的になります。
・見学会や内覧会などのイベントの予約
・試供品や無料会員、無料体験版への申込み
ランディングページの集客方法
「チラシ」と同じように、多くのランディングページは派手でインパクトのあるデザインであることが多いですが、構造自体は1ページだけのシンプルなものなので、制作にかかる手間やコストは他のWebサイトよりも少なめに抑えられます。
ランディングページは、リスティング広告やSNS広告などとセットで集客することが多いです。
広告からランディングページに誘導し、そこで商品・サービスをアピールして、商品の購買につなげるのが基本的な流れになります。
広告とセットの運営は、短期的・集中的な集客を行う場合におすすめです。
ただし、広告費がかかるので中長期的な運用には向いておらず、短期的に集中して集客したい場合に用いると効果的です。
集客できるランディングページの作り方
集客できるランディングページは、商品の魅力に集中して情報発信しています。
コーポレートサイトで表現した企業イメージ、ブランドサイトで訴求したブランドの力も借りながら、その商品がいかに今買うべきものであるかを消費者に訴えます。
成功するランディングページは、優秀な営業マンの「営業トーク」と考えるとわかりやすいかもしれません。
一直線の縦長構造になっているのはそのためであり、他ページに訪問者が移動してしまうリンクなどが設けられていないのは、読んでいる訪問者を逃がさないためです。
ランディングページには、訪問者がその商品について知りたい情報が1ページに集約されており、スクロールさせるだけですべてを伝えられるようになっています。
また、一直線状の構造であることで、その商品を買いたくさせる理想的な順番で情報を掲載しています。
集客に成功するランディングページを作るには、このような形式の理由を意識し、離脱率を最小に抑えてページを読ま続けることが必要になります。
ディプシーからのアドバイス
集客の目的や期待する効果、リスクなどを総合的に考慮して適切な手段となる集客サイトを選定し、運用してください。
集客サイトをプロに
任せるメリットは大きい
集客サイトは、Web知識が乏しい方であっても、適切なツールやプラットフォームを活用すれば作ったり運用したりできます。
しかし、最大限の効果を発揮する集客サイトを作るなら、プロである効制作会社に制作・運用を依頼することが早道です。
社内で集客サイトを作るメリット・デメリット
自社内で集客サイトを作ることにはメリットもありますが、デメリットも少なくありません。
社内で集客サイトを作るメリット
自社内で集客サイトを作り、運用することは、目に見える費用を抑えられるメリットがあります。
昔と比べると、Webサイトを作るためのツールは非常に豊富になっており、中には無料で提供されているものもありますし、使い勝手も初心者向けのとっつきやすいものが増えています。
このため、自社内で制作するなら、コストはそのツールの購入費以外、ほぼ人件費しかかかりません。
さらに、外注に依頼する際にかかってしまうタイムラグも発生しませんので、好きなタイミングで集客サイトを修正したり更新したりできます。
社内で集客サイトを作るデメリット
ただし、自社制作には「品質」の面でデメリットがあります。
集客サイトの目的が「集客すること」であることを思い出してください。
それを確実に実現するには、メッセージ性やデザイン、適切なコンテンツ量などもクリアした高品質な集客サイトを作る必要があります。
専門家でない人が高品質の集客サイトを作るには、長期間にわたる試行錯誤、ノウハウの蓄積が必要です。
その他も含めて、社内で集客するデメリットをまとめると次のようになります。
・時間と労力が必要
・写真や画像の素材を準備しなければならない
・使用素材の著作権の問題をクリアしなければならない
・注目される内容や検索順位を達成しなければならない
集客サイトをプロに依頼するメリット
次に、Webサイト制作会社に集客サイトの制作を依頼するメリットを考えてみましょう。
費用対効果が高い
1つ目のメリットは「費用対効果が高い」ということです。
上で述べたように、社内で集客サイトを作れば、目に見える出費は最小限で済みます。しかし、問題は「コストパフォーマンス」です。
「社内制作の集客サイトの売上10万円」と、「外注に依頼して100万円かかった集客サイトの売上200万円」を比べてみてください。
後者は出費はかかったものの、それを差し引いても売上額では断然大きいのです。
プロに依頼する費用は、非常にコストパフォーマンスが高いというメリットがあります。
本業に割く人手を減らさずに済む
2つ目のメリットは「本業の人手を減らさないで済む」ということです。
集客サイトを社内で作るには、それを実施する担当者を確保しなければなりません。
インターネットの知識があり、趣味のWebサイトを作ったり、写真撮影が趣味の人などが社内にいれば、ラッキーかもしれません。
ただ、忘れてはならないのは、集客サイト作りは仕事の片手間にできるものではなく、その担当者にも「本来の業務があるはず」ということです。
趣味でWebサイトを作るのと、ビジネス目的の集客サイトを作るのとでは、作業の負荷はまったく違います。
仕事ですからスケジュールも厳守しなければならず、疲れたからまた明日というわけにはいかないでしょう。
集客サイト作りにマンパワーを割くということは、その担当者の本来業務が疎かになってしまうことです。
一方、Webサイト制作会社への依頼は、打ち合わせや資料の提供などを除けば、制作作業そのものはすべてお任せですので、社内のマンパワーを割かずに済みます。
本業もしっかりこなしつつ、並行して集客サイトも作っていくことができるのです。
今後もホームぺージ関連の仕事を任せられる
3つ目のメリットは、優秀な制作会社には、「今後もWebサイト関連の仕事を任せられる」ということです。
Webサイトは、さまざまに横展開していくとよりビジネス上の効果が大きくなります。
ランディングページにしても、複数の商品を作成したくなりますし、商品の数が揃ってきたらブランドサイトも作りたくなります。
そういったとき、いちいち業者を選定していては時間がかかります。
「この業者の仕事ぶりなら間違いない」という業者に出会えれば、今後の展開もその業者に安心して任せることができるので、余計な手間をかけずに済むのです。
ディプシーからのアドバイス
Webサイト制作会社に制作を依頼するときは、自社と同業の制作実績を確認すれば有益な判断材料になるでしょう。
【まとめ】
集客サイトの制作・運用体制が
難しい場合はプロに依頼しよう
集客サイトは適切に作り、公開後には適切に運用すれば、ビジネスに良い影響を及ぼしてくれます。
そのためにしなければならないことは、決して簡単なことではありません。
しかし、現代においてWebサイトを活用してビジネスを発展するためには、避けては通れない道です。
集客サイトを制作できるノウハウや人手がない場合は、Web集客のプロであるWebサイト制作会社への依頼をぜひ検討してください。
ディプシーからのアドバイス
効果の高い集客サイトの制作~運用まで、レベルの高い仕事をお望みの方はぜひディプシーまでご相談くださいませ!
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