今ではスマートフォンを持っていない人を見つけることの方が困難です。
誰もがインターネットで情報を得ており、もはやそれなしでは生活が不便なものになってしまうほどです。
インターネットで最初に行うことは「検索」であり、検索すると出てくるのが「Webサイト」なのですから、どんな企業でも自社Webサイトは信用上必要です。
しかしWebサイトはただ作ればいいというものではなく、そこには成果を期待するさまざまな目的があります。
本記事では、企業Webサイトの目的について解説します。
企業Webサイトの現状と流れ
まずは、企業のWebサイトを制作する目的を知るにあたって、企業Webサイトがどのような流れで現在に至っているのかについて、おおまなか流れを解説します。
かつては企業がWebサイトをもつ意味はなかった
20年ほど前、最初のiPhoneが日本に入ってきた頃には、まだインターネットは今ほど広く普及していませんでした。
当時はWebサイトを持っている企業は「先進的だ」というイメージでした。
「あの企業はWebサイトを作ったのか、さすが大企業だな」という感想を持たれるほど珍しいことだったのです。
インターネットはパソコンで接続するにはパソコンが必要だったため、多くの人はインターネットを見ておらず、企業がホームぺージを持つ意味もありませんでした。
現代ではWebサイトは「あって当たり前」に
時代は変わって、かつて先進的だったインターネットはすっかり普遍的なサービスになりました。
昔のように専門知識がなくても、今では簡単にWebサイトを開設できます。
iPhoneだけでなくAndroidも生まれ、スマートフォンは誰もが持つデバイスになりました。今では、日常知らないことに出くわすと誰もがその場でスマートフォンを使って検索をします。スマートフォンはインターネットにつながっているわけですが、それすら意識せずに、「スマホで調べる」のが不思議でない光景になっているのです。
「企業がWebサイトを持つ意味」も大きく変化しました。
現代では「企業が自社Webサイトを持つことは当たり前」となっています。
Webサイトのない企業は、個人商店などの小さな企業か、おおっぴらには商売できない怪しい業者ではないかと疑われるほどにまでなっているのです。
つまり、かつては「Webサイトを持っていることが一種のステータス」であった時代から、「Webサイトを持っていないとマイナスイメージにつながる」という立ち位置に変化したのです。
実際には、ある企業にWebサイトがないことにはなんらかの理由があるのでしょう。
しかし、何でもすぐにスマホで調べる一般人にとっては、「Webサイトがないのは、何か怪しい理由があるんじゃないか?」と訝るほどになったのです。
ディプシーからのアドバイス
企業のWebサイトにはさまざまな目的がありますが、メリットにならない業種も考えられます。
しかし、たとえそのような場合でも、マイナスの企業イメージをもたれないために、自社のWebサイトは開設しておいた方が良いでしょう。
企業Webサイトの主な目的
「企業Webサイトを持つのが当たり前」とはいっても、ほとんどの企業は、何の意味もなく看板のように企業Webサイトを開設しているわけではありません。
企業がWebサイトを持つことには、以下のような6つの目的があります。
問い合わせを増やすこと
前項に書いたように、今は「スマホで調べる」のが当たり前になっています。
スマートフォンは、ひと昔前には想像もつかなかったような画期的なデバイスです。得られる情報量、質・鮮度など、従来のテレビをはじめとする諸メディアとは比べものになりません。まさに現代人の必須ツールです。
欲しい商品、気になった企業を調べるとき、ほとんどの人がスマホを使います。
「○○という商品の噂を聞いたが、どんな良いところがあるのだろう?」と思ったら、商品名や企業の名前で検索し、必要な情報を仕入れるわけです。
さて、このときその企業や商品にWebサイトがないと、検索結果には公式情報がありません。出てくるのは第三者がその企業や商品について書いた記事か、意図しなかった無関係の情報だけです。
このように、商品は企業に興味をもったとしても、その正確な情報が入手できないことになります。
ひと昔前は、どの企業や商品もWebサイトがなかったので、それでも問題ありませんでしたが、現代では、「正確なことがわからない」ことは、知りたいと思った人に大きなストレスを与えてしまいます。
Webサイトを開設し、メールフォームを設置すれば、電話や郵送などに比べて、ずっと簡単に消費者からの問い合わせを受け付けることができます。
企業がWebサイトを持つ第一の目的は、適切な公式情報を提供し、ネットユーザーからの問い合わせを増やすということです。
資料を請求してもらうこと
あらゆるビジネスにおいて、資料請求窓口はコンバージョン率を高める一つの営業手法です。
昔はテレビコマーシャルや紙媒体などで「連絡先」を告知し、電話や郵送で資料請求をしてもらっていました。
今思えば、電話したりハガキを郵送したりするのはかなり面倒で勇気すら必要なアクションですよね。
つまり従来の資料請求はハードルが高すぎて、よほど積極的に資料請求したい人以外にはアクションしなかったのです。資料請求件数を増やすことはかなり難しかったでしょう。
今はWebサイトに資料請求の受付フォームを用意するだけで、企業は簡単に資料請求に応えることができます。
Webサイト上では最低限の情報提供を行い、詳しい商品説明は資料請求してください、という動線を確保している企業が多く見られます。
電話や郵送はハードルが高いですが、Webサイトを見た直後にそのまま資料請求できるので心理的負担がなく(ついでに費用の負担もありません)、しかも24時間365日いつでもアクションできます。
企業のWebサイトには、資料請求のハードルを下げ、資料請求件数を確保するという目的があるのです。
商品やサービスを販売すること
「買おうかどうか悩んでいる商品」があるとき、消費者はその意思決定を後押ししてくれる判断材料を探します。
かつてはテレビコマーシャルや新聞などのメディア、あるいは友人や近所づきあいの中での情報交換が、そうした後押しをしてくれました。
もちろんメーカーに問い合わせれば後押ししてくれるような情報を入手できますが、前項に書いたように、資料請求はハードルが高く、「そこまでして欲しくない」と思ってしまうのが大半だったのではないでしょうか。
Webサイトに商品についての説明を掲載すれば、消費者は自分が必要とする情報をピンポイントで収集することができ、それが購入の意思決定を後押しになります。
企業Webサイトの目的は、商品やサービスの情報を消費者に提供して、商品やサービスの販売数を増やすということです。
ファンを増やすために情報提供すること
自社の商品やサービス、ブランドや会社自体に高い水準で好意を抱いている顧客層が「ファン」です。
最近では、企業を成長させていくためには、既存顧客をファン化させていく育成戦略が重要だと考えられています。
なぜなら、そのようなファンはさまざまな恩恵を企業にもたらしてくれるからです。
例えばファンは根強いリピーターにもなってくれます。継続的に自社に利益をもたらしてくれる存在です。
また、口コミやSNSなどで商品や企業の良さを情報発信し、その情報をキャッチした消費者を自社の見込み客に変えてくれる存在でもあります。
ファンを育成・獲得することで企業は確実に成長させていくことができますが、そのようなファンを獲得するにはどうしたらいいのでしょうか。
ファン育成は、Webサイトで会社情報や商品情報を提供することで、既存顧客に企業や商品を理解してもらうことから始まります。
会員専用のWebサイトやファンが集まるWebサイトを運営すれば、より効果的に顧客をファン化し、そのロイヤルティ(企業への愛着)を高めることもできます。
つまり、Webサイトでの情報発信でファンを増やすことで、過度な価格競争に陥るリスクを回避して利益を確保することにつながるのです。
顧客情報を収集すること
ビジネスを有利に進めるためには、なるべく多くの顧客情報が必要です。
自社専用の顧客リストがあれば、メルマガや宣伝などに役立てると大きな効果を発揮しますし、顧客情報を分析すれば自社の経営戦略にフィードバックする材料にもなるでしょう。
十分な数の顧客がいることはわかっていても、その顧客の情報を集めるのは簡単ではありません。
そこでWebサイトを活用するのです。
Webサイトに資料やサンプルの請求窓口を用意するときには、メールフォームを設置します。その項目にメールアドレスや住所、興味をもった理由などを入力してもらえばいいのです。
こうして得られた情報を集計してまとめれば、自社の顧客リストが自然にできていきます。
Webサイトという媒体に顧客の情報を入力してもらうフォームを設置することで、顧客情報の収集という目的を果たすことができます。
優秀な人材を採用すること
企業のWebサイトは、企業や商品・サービスに興味関心がある人たちだけが見るものではありません。代表的な存在として、「その希望への就職希望者」があります。
就活生は、採用対策として企業研究を進めています。
そのために会社訪問や合同説明会への参加を行うわけですが、限られた時間をフル活用するためにはインターネットでの情報収集が欠かせません。
気になっていた企業にWebサイトがなければ、その時点で応募の選択肢からは外れてしまうでしょう。
Webサイトがない企業でも求人サイトに求人情報を載せることはできますが、掲載できる情報量には限りがあります。
自社Webサイトで就職希望者向けの情報を発信することで、就活生は自社の企業研究をしっかりと進められるのです。
Webサイトにエントリーフォームを設置すれば、求人サイトを経由せずに応募してもらうこともできます。
このように、企業のWebサイトには、就職希望者に自社の情報を提供し、エントリーフォームで優秀な人材を集めるという目的があります。
ディプシーからのアドバイス
このようなWebサイトの目的ごとに、それを達成するための最適化も必要になります。
それができないとどんなデメリットがあるかということを次項で詳しく解説します。
企業Webサイトが
目的を達成できない原因
前項で企業がWebサイトを持つ目的を解説しました。
✔ 競合他社よりも企業イメージで劣る
✔ 競合他社よりも業務効率が悪い
✔ 競合他社よりも広告宣伝にムダ金をかけている
✔ 競合他社よりも人材の獲得競争で負ける
しかし、Webサイトを作るだけでその目的を達成できるわけではありません。
目的ごとにWebサイトの最適な形・中身は大きく異なるからです。
失敗例から、目的に合わせてWebサイトを見直していきましょう。
目的が明確に定まっていない
例えば「採用を強化するためのWebサイト」なら、企業研究に必要な情報や、エントリーフォームなどが必要になります。
しかし、その採用向けWebサイトは、他の目的のWebサイトとしては適していないものになります。
例えば商品を買いたい人にとっては、必要な情報が不足していて、関係のない情報ばかりのはずです。商品のファンにとっても同様でしょう。
つまり、主な目的は何なのかということを踏まえてWebサイトを作らないと、目的を達成することができなくなってしまうのです。
Webサイトの目的をしっかりと果たしたいなら、何を目的としてWebサイトを開設したいのかを明確にし、目的を果たすために必要な情報や機能を盛り込みましょう。
目的とするターゲットが合っていない
ビジネスには必ず「ターゲット」が存在します。
例えばメンズファッションなら「男性」向けのはずですし、さらにその中でも「若年層」「中年層」「高収入」といったセグメントされた属性がターゲットになっているはずです。
Webサイトでも同じことが言えます。
例えば「若い男性向けのメンズファッションを紹介したい」という目的でWebサイトを開設するとしましょう。
そのWebサイトのメインターゲットは当然「若い男性」です。
そこで、カラーリングなども黒や青といった基調が適しているでしょう。
ピンクや赤などのカラーを基調としたデザインのWebサイトでは、訪問した男性ユーザーは「本当にここは男性向けのWebサイトなのかな?」と不安になります。
Webサイトを開設する際にメインターゲットを定めていないか、あるいは間違ったターゲット設定をしてしまっていると、往々にしてそのような失敗をします。
Webサイトを誰に見てもらいたいのかを明確にして、そのターゲットに合ったデザインやコンテンツを準備して、訪問者に安心してWebサイトを見てもらいましょう。
目的に合った運営をしていない
Webサイトは、開設して何もしなくても集客できるわけではありません。
特に企業Webサイトでは、目的をしっかりと果たすために「開設後の運営」が必要不可欠です。
具体的には、新しいコンテンツを増やし、既存のコンテンツを修正し、ときには既存コンテンツを収縮・再編成して、常に最新の状態をキープすることです。
Webサイトを訪問して、「最終更新日:3年前」と表示しているような古いWebサイトで、情報を収集したり、商品を購入したいとは思わないはずです。
既存の良質コンテンツを無意味に削除したり、質の悪いコンテンツばかり増やしているWebサイトも、ユーザーの信頼を損ねます。
こうした「間違ったWebサイト運営」をしてしまうと、ユーザーは離れてしまい、Webサイトの目的が何であれ、その目的を果たすことは難しくなります。
Webサイトの目的をしっかりと果たすためには、適度な頻度でWebサイトを更新し、既存コンテンツにもしっかりテコ入れして、常に最新で良質な状態を維持するように心がけましょう。
目的を果たせる
企業Webサイトを
制作する2つの方法
企業Webサイトを用意する方法は、大きく2つあります。
とりあえずWebサイトを立ち上げておきたいというだけなら、自社の従業員に任せるのもひとつの方法ですが、目的をしっかりと果たせる企業Webサイトを作りたいのなら、「Webサイト制作会社に依頼する」のが最善です。
自社の従業員で制作する
今は簡単に記事を更新できるCMSなどがありますので、プライベートなWebサイトを自分で作ったことがある人は珍しくありません。そういうことが得意な自社の人員を見つけて、Webサイトを制作させることもできるでしょう。
しかし、単に「Webサイトを作る」ことと、「目的を果たせるWebサイトを作る」こととの間には、大きな隔たりがあります。
Webサイト制作に詳しくない人が企業Webサイトを作る場合、良質で目的をしっかりと果たせるWebサイトを作るのには大変な苦労が必要になるでしょう。
Webサイト制作会社に依頼する
企業の目的をしっかり果たせるWebサイトを作るなら、Webサイト制作のプロであるWebサイト制作会社に依頼することをおすすめします。
自社の貴重な人材を割かずして、高品質で目的をしっかりと果たせるWebサイトを制作してくれるはずです。
業者によっては、開設後のWebサイトの運営もサポートしているとことがあります。開設後の運営体制が盤石になれば、より確実に目的を果たせるようになります。
記事序盤で書いたようい、Webサイトはその企業のイメージづくりに直結します。クオリティは重要であり、専門家であるWebサイト制作会社の力を借りることが、目的を果たす近道だと思います。
ディプシーからのアドバイス
すでに企業Webサイトがあり、うまく集客できないなどの悩みがある場合には、そのWebサイトの改修を業者に依頼することができます。
しかし場合によっては一から作り直した方が早いケースもあります。
詳しくは制作会社の担当者に相談してみてください。
Webサイトの目的を達成
できる制作会社の選び方
目的を果たせる企業Webサイトを作るにはWebサイト制作会社に力を借りるのが早い、と書きました。しかしWebサイト制作会社といっても何百社もあり、中にはあまりおすすめできないような会社もあります。
Webサイトの目的をしっかり果たすためには、綿密な業者選びも重要なのです。
目的をきちんと理解してくれる
職人気質で自分本位、クライアントの要望を聞かないような業者もいます。そんな業者に任せると、本来の目的とはかけ離れたWebサイトを作られてしまう可能性もあります。
最初の打ち合わせでこちらの要望をしっかりと聞き入れてくれる業者を選びましょう。
より多くの作業を任せられる
Webサイト制作業者にも、開設までの作業がメインの業者と、開設後の運営まで支援してくれる業者があります。Webサイトを作るだけ作って、開設後のサポートをまったくしてくれない業者を選んでしまうと、運営をすべて社内で行わなければならなくなります。
Webサイトの開設・運営にあたって、やってもらいたい仕事をすべてこなしてくれる業者を選びましょう。
同業他社からの依頼実績が豊富
企業用のWebサイトは業種によって作り方がまったく異なります。当然のことながら制作ノウハウも異なりますので、頓珍漢なWebサイトにしたくなければ、自社と同業の会社のWebサイトを多く手がけている業者を選んだほうが無難です。
業者のWebサイトに掲載されている「制作実績」をチェックし、自社と同業の依頼実績が多いことを確認しましょう。
ディプシーからのアドバイス
業者を選ぶとき、料金だけで決めるのはあまり良い方法とは言えません。Webサイト制作会社選びにも費用対効果が重要です。
料金が安くてもクオリティが低かったり、時間がかかったりするなら、適切な料金の業者のほうがいいからです。
【まとめ】
今や企業Webサイトは必須!
目的に合わせた運営を
現代においては企業がWebサイトを持つことは当然のステータスです。またWebサイトがあると、さまざまな目的を果たすことができます。
Webサイト制作会社に相談して、目的ごとに最適化した高品質なWebサイトを作ってもらいましょう。
ディプシーからのアドバイス
目的をしっかりと果たすことができるWebサイトをご要望の方は、ぜひ私たちディプシーまでご相談くださいませ!
Webサイトのことなら株式会社ディプシーへ
無料相談・お見積もりはこちらから
関連記事
お問い合わせ
Webサイト制作に関するお問い合わせ、お見積り、
ご質問、ご相談、どんなことでも構いません。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
全国47都道府県からご依頼可能
受付時間 平日 9:00~17:00
メールでのお問い合わせは、必要事項をご記入の上、
確認ボタンを押してください。
改めて当社担当スタッフがご連絡いたします。