お店や企業の経営における永遠の重要課題、「集客」。
集客に成功するかどうかで売上が左右され、経営を安定させられるかどうかが決まります。
集客アップの方法にはさまざまなものがあります。
必要な「ツール」や「アイデア」などを知っておくことで、効果的に集客できるようになります。
本記事では、効果的な集客に役立つツールやアイデアを詳しく解説します。
「集客」はなぜ重要なのか
まず最初に「集客」の重要性から解説しましょう。
集客とは?
「集客」は、以下の3ステップに分解することができます。
1. 来店客・ユーザーを集める
2. リピーターになってもらう
3. ブランド価値を高める
お店の経営で考えると、集客を「来店してくれる顧客を確保すること」と思ってしまいがちですが、「集客数を増やす」という観点で考えれば、「既存客にリピーターになってもらう」ことも含まれますし、「自社や商品のブランド価値を高める」ことも含まれてきます。
例えば、「広告を次々打ち出して、新規顧客限定のキャンペーンを実施する」という集客策は、確かに新規顧客を集めることにはつながるでしょう。しかし、既存顧客を囲い込んだり、ブランド価値を向上させることとはつながりがないので、全体的には一面的な集客効果しかもたらしません。
集客数を増やしたいなら、上の3ステップを意識した3つの要素を盛り込んで戦略を組み立てることが重要です。
・新規顧客を確保する
・既存顧客を囲い込む
・自社ブランドや商品ブランドの価値を高めてファンを増やす
集客に悩んでいる経営者や店長はたくさんいます。
なぜ集客がうまくいかないか。
その原因は、この3つの要素のどれかに集中しすぎていて、集客の全体像が見えていないからです。
全体像をしっかりと把握できていれば、集客数を増やすためにはどんな戦略が有効な手段なのかがわかってくるはずです。
集客数を増やせば売上も改善する
集客数を増やすと何が起こるかというと、まずもって「売上が改善される」はずです。
そもそも「売上」とは、「集客数×CV率×客単価」という式で構成されています。
・集客数:来店客数など
・CV率:顧客のうち購入などのアクションに移行した割合
・客単価:購入した顧客1人あたりの売上金額の平均
売上はこのかけ算で成り立っているので、その一要素である「集客数」が増えれば、当然、売上が改善されていくわけです。
逆に、集客数が減少すれば、CV率や客単価が増えても全体としては頭打ちになる可能性が高く、売上は上がりません。
売上が上がれば、さまざまな施策を展開できるようになります。
・販路を拡大する
・店舗を改装する
・従業員を増やす
・店舗数を増やす
売上を上げることは経営の最重要課題です。集客を増やすことはそれに直結する重要な構成要素です。
集客は長いスパンで考えるべき
集客数を増やすための戦略でよくある失敗が、「短期的に考え過ぎている」というものです。
集客の戦略は、基本的に「長いスパンで考えるべき」という鉄則を守る必要があります。
もちろん、テレビなどのメディアで取り上げてもらったり、有名なインフルエンサーに紹介してもらったりといった短期的な集客方法もあります。それによって顧客数を爆発的に増やすことはできるでしょう。
しかし、多くの集客戦略は、数日~数週間といった短期間では結果はわかりません。数か月単位の長いスパンで集客の変化を観察しつづける必要があります。
例えば「口コミ」という戦略について考えてみましょう。
昨今は、実際に利用したユーザーの意見がネット上の口コミやレビューなどにあふれており、実際にそれを参考に商品やサービスを購入する消費者もたくさんいます。
ただし、レビュー1件だけで爆発的に集客数が増えることはあまりないでしょう(よほど有名なタレントやインフルエンサーがレビューを投稿した場合は別ですが)。
つまり時間をかけてより多くの意見をネット上に蓄積していかなければ、多くの消費者の目に留まることはないのです。
そのスピードは加速度的なもので、集客増加効果をもつまでには相当な時間が必要になるはずです。
その他の集客戦略でも同じことが言えますが、要するに「戦略を打ち出したら、数日や数週間でその効果を計るべきではなく、もっと長い目で見るべき」ということです。
ディプシーからのアドバイス
売上の構成要素に、上で述べた集客・CV率・客単価以外の要素を加味するモデルもあります。
店舗や会社などの形態や業種によって最適なモデルは異なりますので、自社に最適なモデルで考えてください。
集客数を増やすために最初に考えるべきこと
安定した集客数を確保できなければ、売上も上がらず、経営を継続できなくなります。
そこで集客を確保するために何らかの戦略を打ち出す必要があるわけですが、その前に考えるべきことが3つあります。
自社の客層を明確にする
最初に考えるべきは、「自社の客層」です。
例えば「若い男性向けのメンズファッションの販売店」の顧客はどんな層でしょうか。
おそらく若い男性、あるいはそうした男性にプレゼントを贈る女性ということになるでしょう。
では、「古い製法で一貫している醤油店」だったらどうでしょう。
この場合は、料理の味にこだわる顧客(年齢は高め)の割合が高いと思います。
来店する顧客がどんな人かということは、このように店によってさまざまです、
ですから、もし自店の客層が「若い男性メイン」なのに、集客数を増やすために中高年向けのキャンペーンを展開しても、その効果は実感できないはずです。
つまり、集客の戦略を講じるにあたって、自店のメイン客層が誰かということを明確にしないと、効果的な戦略を講じることはできません。
今の客層とは別の新規の客層を増やしたいとしても、今の顧客がどんな客層かを把握していなければ、何をどう差別化すればいいのかを決められません。
今後の戦略をかためるためには、まず、「今、自店に来ている顧客はどんな属性の人がメインになっているのか」ということを最初に明確化してください。
その客層に効く集客対策を講じる
自社の客層を明確にしたら、次は「その客層に対して有効な集客対策を講じる」という段階に進みます。
有効な集客対策は、顧客の属性ごとに異なります。
例えば「SNS」を使った施策は、若年層や中年層にはウケが良くても、スマホサービスをあまり利用しない高齢者層にはあまり響きません。
自店のメイン顧客が高齢者中心なのに、SNSのような若年・中年層向けの集客対策を実施しても、あまり効果はないということです。
メイン客層が誰かということに応じて有効な集客対策を実施すれば、費用対効果も高くなります。
自社の客層を明確に把握してから集客対策を考えれば、無駄撃ちのリスクを下げることができます。
その客層に有効な集客ツールを活用する
自社の客層を明確化し、その客層に効く集客対策の方向性がわかったら、最後に、「その客層に有効な集客ツールを活用する」という段階です。
集客に利用できるツールには、無料で利用できるものと有料で利用できるものがあります。注意すべきは、有料だからと言って必ずしも集客力が高いというわけではないということです。
例えば、上でも例に挙げたSNSは、基本無料で利用できます。しかし、うまく活用すればSNSで発信した情報の拡散能力はかなり高く、特に若年層をメイン顧客とするビジネスにおいては、実際に多くの企業が集客用のツールとして活用しています。(本記事の後半で詳しく説明しますね)
自社の客層に効く集客対策を考え、それにマッチするツールをできれば複数利用することで、より集客効果を高めることができるでしょう。
ディプシーからのアドバイス
顧客の属性を正確に把握するために会員登録制を導入し、顧客管理システムを組み合わせると、利便性の高い情報を蓄積できます。
すぐにはできないという場合は、簡単なアンケートを実施するだけでも、かなり精度の高い顧客情報を入手できます。
今日から使える具体的な集客手法
集客対策について考えたところで、それを実際に実行する手段がなければ絵に描いた餅でしかありません。
この項目では、集客対策となる具体的な8つの手法について解説します。
チラシ・DM
「チラシ」や「DM」は昔からある古典的な集客手法です。今でもこうした紙媒体による集客対策には有効性があります。
折込チラシで集客
新聞の「折込チラシ」は、食品スーパーや衣料品店、家電量販店など生活に直結する商品を販売する店舗の集客対策として、非常に有効な手段です。
見やすいデザインや魅力的なキャッチフレーズを活用し、より多くの消費者に自社の魅力が伝わるように工夫すれば、集客効果を上げることができます。
ポスティングで集客
「ポスティング」も、自店周辺数キロなどの特定エリアをターゲットとするクリーニング店やスーパーなどの店舗の集客対策として有効な集客手段です。
ポスティングする住宅タイプを選んだり、地図会社のエリアマーケティング情報を下敷きにすれば、新聞を購読する層全体に無作為に行う折込チラシより、ターゲットを絞り込んだ集客ができるので、効果もあらわれやすいです。
DM(ダイレクトメール)で集客
消費者に直接郵送する「DM」は、さまざまな業種で集客に使われています。会員登録データを用いて郵送されるケースも多いです。
消費者によっては読まずに捨てられてしまうこともありますが、手書きのDMだとより効果が高いという調査結果もあります。
イベントを開催・参加する
業種によっては、イベントを開催したり、または第三者が開催するイベントに参加することも、集客対策として効果があります。
地域のイベントでで集客
商店街や町内会など「地域単位で開催されるイベント」に参加する(出店を出す)ことは、手軽で集客効果もそれなりに見込める集客策です。
基本的にはその地域の住人を対象とすることになりますが、イベントの知名度が高ければ地域外からも参加する人が多いものもあります。
イベントで商品を販売すると、その場での売上を得ることもでき、地域の消費者に中長期的に知名度が高めていくことにもつながります。
展示会出展で集客
「展示会」ブース出展するという方法もあります。
展示会には、特定の属性にマッチした店や企業が出展します。その属性にかかわるユーザーが来場するため、集客率やCV率を上げることにつながります。
ブース出展には小間代や装飾費などの費用がかかり、常駐スタッフも置かなければなりませんが、効率的に名刺交換を行うことによってビジネスチャンスを広げられる効果が見込めます。
集客イベントを開催する
セミナーなどの「集客イベント」を、自身で開催するという手段もあります。
単に自社の商品やサービスを宣伝するだけではなく、合わせて参加者の役に立つ情報を提供し、最後に自社商品などをPRする手法が一般的です。
セミナーを主催した経験がないからと尻込みする方も多いですが、経験を積むと自信もつき、顧客を見分ける眼も鍛えられます。参加者に提供できるようなノウハウを考え、積極的に企画してみましょう。
顧客に直接営業する
ビジネスの内容によっては、「直接営業」も有効です。
直接営業はBtoBビジネスでは珍しくありません。自社の営業担当者や、営業代行会社を通じて、電話や訪問などによる売り込みを行い、得意先を確保します。
この手法の成功の可否は営業の担当者にかかっており、担当者にはコミュニケーションスキルやトークスキルが求められます。
即戦力になる人材がいなければ、営業代行会社に発注して代行してもらうこともできます。もちろんコストはかかりますが、適切な人材がいなくても専門スキルをもつ人材による営業活動ができますので、人材が不足しがちなスタートアップ企業などで重宝されています。
広告を打ち出す
「広告を打ち出す」ことも有効な集客戦略です。
新聞広告で集客
昔から行われているのが「新聞広告」です。
今では新聞の購読者層は高齢化していますが、メイン顧客に合致する場合は新聞広告は有効です。若い層の新聞購読率は低下していますので、メイン顧客が若年層の場合はあまり効き目がないでしょう。
街頭広告で集客
電柱広告や看板広告、電車内広告といった広告手法も健在です。
ティッシュ配りやサンプル配布など、何らかのノベルティを媒体とする広告宣伝もあります。
実際の商品のサンプルを配布することは、その商品の使い勝手や品質を体感してもらえるというメリットがあります。コストはかかりますが手応えを感じられる集客戦略になり得ます。
ネット広告で集客
昨今では広告の中でも「ネット広告」が盛んです。
より広く社会に認知されるためにはテレビコマーシャルもありますが、特定の属性のユーザーに集中的に広告を表示できるネット広告には、効率的な集客につながりやすいというメリットがあります。
短期的な広告効果が高い一方で、後で詳しく説明する「SNS」や「Webサイト」とは異なり、広告費というコストが発生しますので、コストパフォーマンスを考慮して効果的な広告戦略を打ち出酢必要があります。
メディアで紹介してもらう
コストをかけずに幅広い層を集客できる手法として、「メディアを活用する」方法があります。
テレビや雑誌などで取材を受けて集客
商品やサービスに何らかの話題性があれば、テレビや雑誌などのメディアから取材を受け、その放送や掲載によって集客することができます。
「テレビ離れ」「雑誌離れ」などと言われつつも、テレビ番組や雑誌特集の宣伝効果は無視できないレベルの影響力があります。さらに取材を受ける分には広告宣伝費もかかりません。
ただし、取材を申し込まれるレベルの話題性がなければ取材はしてもらえません。社会の動きにマッチした目玉商品、ユニークな販売手法などを押し出し、メディアの目に留まるように話題性を演出する必要があります。
プレスリリースを配信して集客
メディアの側も、つねにニュースになる題材を探しています。そこで、単に取材されるのを待つのではなく、「プレスリリース」を配信してメディアに見つけてもらい、積極的に取材を促す方法があります。
従来は新聞社や記者クラブに紙のリリースを投げ込む必要がありましたが、最近ではネット上でプレスリリースを配信することができます。うまくメディア記者の目にとまればネットメディアに掲載され、情報を拡散してもらえますので、コストパフォーマンスの高い集客戦略として覚えておいてください。
有名なメディアに掲載されれば、きわめて高い宣伝効果と集客効果を発揮しますが、ただしこれも取材を受けるレベルの話題性がないと成功しません。
既存顧客に新規顧客を紹介してもらう
既存の顧客を利用した集客手法もあります。「既存顧客に新規顧客を連れてきてもらう」というものです。
潜在的な顧客は、他人の意見を参考にして物を買うことにより顕在化するケースがあります。このとき、見ず知らずの他人から推薦されるより、知っている人からすすめられたほうが購買に結びつきやすいことが知られています。
紹介する側にこれを促す方法として「紹介キャンペーン」という手法があります。
あらかじめ顧客に会員登録等をしてもらい、知り合いを紹介してくれたら特典を提供することを約束して、既存顧客を自社の集客戦略に組み込むます。
会員登録などの仕組みを準備する必要はありますが、顧客を使って集客を行うという逆転の発想によるもので、場合によっては高いコストパフォーマンスの集客法になります。
SNSを活用する
集客ツールとして最近注目されることが多いのが、「SNS」を活用した手法です。
SNSには若年層を中心に多くのユーザーがいますので、集客に活用すれば、無料で高レベルの集客を実施できます。
SNSを活用した集客戦略のメリットは、大きく分けて2つあります。
コストがかからない
まず最初のメリットは「コストがかからない」ことです。
ほとんどのSNSは無料で利用できます。ビジネス目的での利用でもコストはかかりません。
ユーザーが情報を拡散してくれる
次に、SNS集客には「ユーザーが情報拡散してくれる」というメリットがあります。
SNSには、自分が気に入った投稿をボタンひとつで他のユーザーにおすすめする拡散機能があります。つまり、集客のために投稿した内容を魅力的に感じてもらえれば、他のユーザーに勝手におすすめしてくれるわけです。この機能を使うのにコストは一切かかりませんから、きわめて高いコストパフォーマンスで集客できるのです。
ただし、あくまでも読んだ人が魅力的に感じる投稿をすることが大前提です。「他の人にも知らせたい」と思えるような投稿をしなければ拡散されません。
Webサイトを活用する
最後に「ホームぺージ」による集客戦略を紹介します。
今の時代、ビジネス向けのWebサイトは当たり前
そもそも、会社やお店のWebサイトがないのは大問題です。
誰もがスマホを持ち、知りたいことをインターネットで情報検索しています。
もしあなたの会社やお店、扱っている商品やサービスについて知りたいことがあっても、検索してWebサイトが出てこなかったら、まっさきに「怪しい」という印象を与えてしまうことになります。
インターネットが当たり前の世の中で、その代名詞ともいえるWebサイトは、「持っていて当然」の集客ツールなのです。
SEO対策によりコスパの良い集客戦略になる
Webサイトを使って集客することには、他の方法にはない大きなメリットがあります。
それは「非常にコスパの高い集客ツール」であるということです。
Webサイトを開設したり運営するのに必要はコストは、それほど大きなものではありません。
問題は、検索したときにあなたの会社やお店のWebサイトがちゃんと出てくるかということです(これをSEO対策といいます)。検索結果の上位に表示させる工夫をちゃんとしていれば、広告宣伝費もかけずに多くのユーザーに自社のWebサイトを見てもらえます。
Webサイトは、SEO対策に成功すればきわめてコスパの高い集客戦略なのです。
ディプシーからのアドバイス
SEOとは「検索エンジンに最適化すること」です。
検索したとき、結果の上位に自社Webサイトが表示されていれば、より多くのユーザーを自社Webサイトに誘導することになりまるので、Webサイトだけで集客できるわけです。
集客に役立つツール各SNSの特徴
特に若い層を集客したいのなら、「SNS」の活用は今や必須といえます。
SNSユーザーは1日に何度も、多い人だと百回以上も、何時間もSNSをチェックしています。
そのSNSで集客に成功すれば、ユーザーは勝手に拡散してもらえます。
つまり、かなりコストパフォーマンスが良い集客方法になるのです。
ただ、ひと口にSNSといっても、メジャーなサービスはいくつかあり、集客対策のコツもそれぞれ異なります。
ここでは4つの代表的なSNSの特徴を説明しましょう。
SNS名 | ユーザー数 | ユーザーの特徴 | サービスの特徴 |
---|---|---|---|
4,500万人 | 20〜30代が多い | リアルタイムと拡散に優れたSNS | |
2,600万人 | 20〜30代が多い | 実名制でビジネス向け | |
3,300万人 | 10〜20代が多い | 画像・ビジュアルメインのSNS | |
LINE | 8,800万人 | 幅広い世代が利用 | インフラ化したメッセージツール |
最もユーザー数が多く、リアルタイムでの情報発信に向いているSNSです。
ユーザーに投稿を気に入ってもらえると、あっという間に拡散してもらえますので、オッと思うようなキャッチコピーでアプローチし、効果的に拡散してもらって集客効果を狙えます。
コストをかければ広告によって拡散することもできます。
他のSNSとは異なり、実名で利用することが前提のSNSです。
最近は、Webサイトやブログを運営する代わりに、企業やお店の「Facebookページ」を作ることが多くなっています。
他の大手SNSと比べてユーザー数が少ないように見えますが、それでも2,000万人以上のユーザー数がありますので、集客の舞台としては申し分ありません。
画像をメインとなるSNSで、特に若い世代に人気があるSNSです。
いわゆる「インスタ映え」という言葉の語源ともなっていますね。
画像が肝になるSNSですから、投稿の成否(注目を集められるかどうか)はいかに魅力的な画像を掲載するかにかかっています。
例えば飲食店の新メニューのように、ビジュアルで訴求したい場合に適しています。
LINE
日本で最もユーザー数が多いSNSはLINEです。ただし、ほとんどのユーザーは短いメッセージをやりとりすることに利用しています。
企業もLINEの公式のアカウントを持っているところが多く、メルマガを送るようにLINEのメッセージを定期的に配信しています。
キャンペーンを告知したりクーポンを配布することも簡単にできるので、既存顧客を囲い込むのに適しています。さまざまな集客サービスを組み合わせればより効果を発揮します。
ディプシーからのアドバイス
海外まで広げれば、さらに多くのSNSがあります。
それぞれ、さまざまな特徴がありますので、それを把握して自社の集客戦略に活用し、効果的な集客戦略を展開しましょう。
集客に役立つインターネット
ツールを駆使しよう
今はほとんどのユーザーがスマホで情報収集しています。
SNS以外にも多くのインターネットツールがあり、集客戦略に活用可能です。
ここでは4つの代表的なインターネットツールを紹介します。
動画投稿サイト
ユーザーが動画を投稿し、みんながそれを自由に視聴できるサービスです。最も有名なのはYouTubeでしょう。
Webサイトのように文章や静止画だけでなく、音声と動きのある動画による訴求が可能なので、より直感的かつ情報量の多い内容を配信できます。
投稿した動画はWebサイトに動画を貼りつけることもでき、Webサイト訪問者に視聴してもらうこともできます。
手順説明などをハウツー動画で説明している会社もあります。これによって顧客からの問い合わせ件数やクレーム件数を減らす狙いがあります。
Webサイト・ブログ
Webサイトやブログは、文章と画像、必要に応じて動画コンテンツなどを交えながら会社情報や商品の魅力を伝えられます。
自社でWebサイトを更新できれば、常に最新情報を保ち、さまざまな情報を顧客に提供できます。
イベント集客ツールとして活用したり、採用活動の手法としてWebサイトやブログを活用する例もあります。
人材不足によって、自社でWebサイトを開設したり、運営したりできないような場合は、Webサイト制作業者に発注することもできます。
ただし世の中には膨大な数のWebサイト等が存在するので、検索したときに自社Webサイトが上位表示されるようにするためにはSEO対策が必要です。
ネット広告
インターネットユーザーの目に留まる広告を表示させて集客します。
WebサイトはSEO対策しないと上位表示されにくいのに対し、ネット広告は審査後すぐに広告が表示されるので、短期間で一気に知名度を高めることができます。
大多数を対象とするテレビコマーシャルと比べると、ネット広告は特定の言葉を検索したユーザーにだけ表示することができるので、効率的に集客できるメリットがあります。
ただし広告ですから広告料が必要です。広告の内容や表示期間によってコストパフォーマンスを意識する必要があります。
関連記事
ネット広告の一つ、リスティング広告に使用するランディングページ(LP)について、以下の記事で詳しく解説しています。
あわせてご覧になってください。
解析ツール
自社Webサイトを訪問したユーザーの人数や、Webサイト内でのユーザーの動線などを解析するツールです。Googleアナリティクスなどが代表的です。
これ自体は集客効果を生み出すことのない単なるツールですが、解析ツールを使って訪問者をデータ的に分析することによって、集客マーケティングに活用でき、より効果的・効率的な集客戦略を立案するためには必須のものです。
Googleアナリティクスは無料で利用可能ですが、有料のツールも数多く存在しています。有料ツールは機能も多くなりますが、最初は無料ツールでも十分だと思います。
ディプシーからのアドバイス
Webサイトを制作会社に発注する場合は、立ち上げから更新・運営など、どこまでをやってほしいのかを明確にしましょう。
制作会社によっては一部分しか対応できないこともあり、また得意・不得意もあります。
集客を成功させる秘訣
集客対策が常に成功するとは限りません。
緻密に計算しこれなら間違いないと自信のあった集客対策が、期待したほどの集客に結びつかないこともあるでしょう。
集客を成功させるためにはどうすればいいのでしょうか。
その秘訣を5つ解説しましょう。
短期間で実現できる目標をたてる
1つ目は、「短期間で実現可能な目標をたてる」ことです。
本記事の前半で、「集客は長いスパンで考えるべき」と書いたので、矛盾すると思われるかもしれません。
集客の全体像は長い目で見る必要があります。しかし、それを細分化したひとつひとつの施策は、短期間で効果を実感できるように目標を設定すべきなのです。
なぜなら、短期間で実現できる目標は、その結果がわかるのも早いので、迅速に戦略を調整できるからです。
短い期間で成功・失敗を積み重ねることで、集客戦略により磨きをかけることができます。そういう試行錯誤を経て、ユニークな集客方法にたどり着いて、功を奏するケースもあるはずです。
顧客の目線で集客を考える
2つ目は「顧客目線で集客を考える」ことです。
企業側の目線だけで一方的に考えた集客戦略は、失敗する可能性が高いです。
集客の主体はあくまでも顧客にあります。企業の都合や理論で集客しようとしても、顧客がそう思わなければ何の意味もありません。
実際に自分自身が顧客の立場に立って考えてみましょう。そうすれば、企業本位の集客戦略を立ててしまい、顧客を置き去りにするようなことに陥らずにすみます。
どうすれば顧客が来る気になるか、その主体である顧客目線で集客を考え直し、具体的な集客対策にフィードバックしましょう。
対策は「シンプル」かつ「小さな単位」で
集客対策は「シンプル」で、かつ「小さな単位」で考えましょう。
シンプル・小さな単位の集客施策には、「引継ぎがしやすい」というメリットがあります。
昨今はどの企業でも人手不足です。人材の流動が激しく、離職などの出入りが絶えない現場もあるでしょう。
もし、集客対策を任せていた従業員が何らかの理由で現場を離れることになったらどうしますか。
新しい人員に集客対策を引き継ごうとしたとき、その対策の内容が複雑で雑多だったら、それまで進めていたように集客戦略を成果に結びつけるのは簡単ではないでしょう。
誰が担当になっても良いように、シンプルで、かつ小さな単位で集客対策を構築することを念頭に置いておきましょう。
「オンライン集客」と「オフライン集客」を組み合わせる
集客戦略は「オンライン」と「オフライン」の両方の集客をかけあわせて活用するのが成功のコツです。
最近は、オンラインだけ、オフラインだけに偏った集客は成功しにくい傾向があります。例えば「オフラインで入り口を作り、詳しくはオンラインで情報を伝える」というように、両者の良いところをかけあわせた集客対策を講じることにより、相乗効果でより効果的な集客対策になり得ます。
「新規顧客」と「既存のリピート客」それぞれに合わせた対策を講じる
集客戦略を考えるなら、「新規顧客向けの集客対策」と「既存顧客に対する集客対策」とは別個に考えて実施するのがおすすめです。
例えば、広告を大々的に打ち出す集客対策は、新規顧客の集客法として効果はあっても、既存顧客に対してはあまり効果を発揮しないかもしれません。
ポイントサービスのようなリピート購買を狙った集客対策は、新規顧客を増やすことにはなかなか結びつくに食いでしょう。
つまり、集客対策は、新規顧客向け、既存顧客向け、それぞれ異なる方向で展開しないと効果を発揮しないことが多いのです。
お店や企業、経営状況などによって、新規顧客と既存顧客のどちらを重視してアプローチすべきかということは異なりますが、自社の現状を把握して、どちらの顧客に集中的にアプローチする必要があるのかを明確にして集客対策を講じましょう。
ディプシーからのアドバイス
オフラインの集客方法とオンラインの集客方法では大きな違いがありますが、双方を組み合わせることで効果を発揮する場合があります。どちらからアプローチするかによって具体的な戦略は異なり、オンライン→オフラインというルートが適していることもあれば、逆のルートが有効なこともあり得ます。
集客対策でPDCAサイクルを
回す際の注意点
これは集客対策に限ったことではありませんが、ビジネスにおいて対策や戦略を実施する際には、「PDCAサイクル」を回すことが重要です。
特に、集客対策でのPDCAサイクルには、いくつか注意しなければならないポイントがあります。
現場にもきちんと考えを伝えておく
PDCAサイクルを回して集客対策を改善・ブラッシュアップしていくなら、その考えを「現場に落とし込む」ことを忘れないようにしてください。
この手のPDCAサイクルを回すことになったとき、現場の従業員を置き去りにして、PDCAサイクルの形式だけを取り繕おうとするケースがあります(これは集客対策に限った話ではありませんが)。
当然ながら、形だけのPDCAサイクルを回しても、集客対策が成功するはずがありません。
PDCAサイクルを回して集客戦略の成功率を上げるためには、その考えをきちんと現場の従業員に伝え、適切な形でPDCAサイクルを回していく体制を整えましょう。
実施する計画は小さな単位で行い、検証する
PDCAサイクルを回すなら、対象とする計画はなるべく小さな単位で実施し、こまめに検証するのがおすすめです。
前項でも書いたように、小さな単位にすることには、担当者が変わっても引継ぎしやすいというメリットがあります。さらに検証段階においても、計画が小さな単位だとメリットがあるのです。
それは、実施する計画が小さな単位でできていれば、ひとつひとつの実施完了までのスパンが短くなるため、こまめに検証していくことができるようになるからです。
フィードバックまでのスパンが短いほど後発の計画では精度を高めることができ、より良い状態で集客対策を講じることができるようになります。
実施する計画は実現可能なものだけにする
PDCAサイクルを回す場合、対象となる計画は「実現可能なレベルでまとめる」ことを念頭に置いてください。
計画の段階で実現できないと思われる対策を講じても、良いフィードバックを得ることはできません。
どの程度の効果があるかは別として、実現可能であり、後発する計画にフィードバックできる計画でなければ、PDCAサイクルを回す意味はないのです。
評価・検証は短いスパンで細かく行う
PDCAサイクルの「評価・検証」の段階も、できるだけ短いスパンで細かく行うことをおすすめします。
計画内容によっては長期的な計画を練らなければならない場合もありますが、その場合でも中身を細分化して、個別に実施して評価検証を行えるようにしておきましょう。
評価検証への段階移行があまりにも長いスパンになっていると、フィードバックするのに時間がかかり、好影響のメリットを感じられなくなってしまいます。
少しでも多くのフィードバックを得るためには、PDCAサイクルのスパンを短く設定し、小さくても良いので効果を検証して、後発の計画にフィードバックしての改善していきましょう。
ディプシーからのアドバイス
「形だけのPDCAサイクル」を構築している会社が時折見られますが、中身が伴っていなければPDCAサイクルは意味をなしませんので、きちんと結果をフィードバックできるPDCAサイクルを継続することを心がけてください。
集客アップのために
念頭に置きたい3つのこと
最後に、集客アップのために念頭に置いてほしいことを3つ解説します。
顧客の時間は限られている
「顧客が使える時間は限られている」ということを念頭に置いて集客を考えましょう。
仕事や勉強、テレビの鑑賞や趣味の時間、それに加えて最近ではスマホを見る時間も増える一方で、顧客は限られた時間の中で情報収集し、自分の行動を決めています。
その限られた顧客の時間の中で、少しでも心に響く内容の集客を行わなければ、効果を発揮することはできません。
「顧客の貴重な時間を消費している」ということを真摯に考えて、集客のための表現を練り、顧客目線に立って集客対策を講じましょう。
重要なのは「気持ちよくお金を使える条件」を整えること
「顧客が気持ちよくお金を使える」ことを念頭に置いて集客戦略を構築しましょう。
顧客は、毎日さまざまな場面でお金を使っています。
お金を使う場面には膨大な選択肢があります。その中から自社を選んでもらいたいから、集客を行うのです。
顧客に商品やサービスを買ってもらうだけでなく、企業やブランドメーカーとして「お金を使う側に喜んでもらう」ことを追い求めることを忘れないでください。
「BtoB」「BtoC」どちらも集客の基本は同じである
自社のビジネスモデルが「BtoB」「BtoC」のどちらでも、集客の基本的な考え方は同じです。
「うちはBtoBだから(BtoCだから)」という目で見る前に、どちらも主体は「人」であることを忘れないでください。
垣根を作ることなく、「人に対するアプローチ」は集客の基本であるということを念頭に置いて、集客戦略を構築しましょう。
相手との信頼関係を構築することを考えて集客を実施する姿勢を持ってください。
ディプシーからのアドバイス
「顧客はいくらでもいる」という考え方をする人がいますが、それは誤りです。
顧客は時間だけでなく人数も有限です。
限られた顧客に自社のほうを向いてもらうために、信頼関係の上に立って集客戦略を構築しましょう。
【まとめ】
アイデアやツールを駆使して
集客アップを成功させよう
集客はビジネスの最重要課題のひとつです。顧客目線に立って集客対策を講じ、さまざまなツールを活用して集客戦略を構築しましょう。
中でもWebサイトは集客に非常に役立つツールです。有効活用すれば集客だけでなく企業としての知名度を向上させたり、優秀な人材を採用することにもつながり、さまざまな側面でビジネスをサポートしてくれるでしょう。
自社でWebサイトを開設・運営するノウハウや人材が不足していたら、ぜひWebサイト制作会社に相談してみてください。
ディプシーからのアドバイス
集客効果の高いWebサイトをご要望の方は、ぜひ私たちディプシーまでご相談くださいませ!
Webサイトのことなら株式会社ディプシーへ
無料相談・お見積もりはこちらから
関連記事
お問い合わせ
Webサイト制作に関するお問い合わせ、お見積り、
ご質問、ご相談、どんなことでも構いません。
まずは、お気軽にお問い合わせください。
全国47都道府県からご依頼可能
受付時間 平日 9:00~17:00
メールでのお問い合わせは、必要事項をご記入の上、
確認ボタンを押してください。
改めて当社担当スタッフがご連絡いたします。