ビジネスにおいては、すでに自社の商品やサービスを買ってくれた既存顧客も大切ですが、企業として売上を伸ばし、発展を続けるには「新規顧客」を増やす必要があります。
ただし実際に新規顧客を開拓する方法は簡単ではありません。どうすれば成功するのかわからず、あれこれと無駄な手を打ってしまう経営者がほとんどです。
本記事では、Webサイトを活用して新規顧客を獲得する集客方法を解説します。
顧客には5種類の層がある
顧客とひと口に言っても、その中身を見てみると、次の5種類の顧客があります。
初めて購入してくれた「新規顧客」
新規顧客とは、「自社の商品をはじめて購入してくれる」顧客のことです。
普通、「集客数を増やす」というと、この「新規顧客を増やす」ことを指しています。
会社を継続的に発展・成長させるためには、新規顧客を継続的に増やし続けることが必要です。これはビジネスというものの半永久的な課題です。
購入経験がある「既存顧客」
次の既存顧客は、「すでに商品を購入した経験がある」顧客のことです。
新規顧客となったユーザーが、そのまま次の段階に進んだ状態になります。
この既存顧客に対してうまくアプローチすれば、商品・サービスを再度購入する「リピート客」、さらに何度も購入してくれる「ファン顧客」に育てることができる可能性があります。再購入しなかった場合は、次に説明する「休眠顧客」になります。
リピート客やその上位であるファン顧客は、さまざまな形でその会社に利益をもたらしますが、休眠顧客はそれほど多くの利益をもたらすことはありません。
いかにして既存顧客をファン化するか、いかにして休眠顧客にさせないか、そのための適切な戦略を講じることが重要です。
購入後にリピートしない「休眠顧客」
休眠顧客とは、上にも書いたように「商品を購入したことはあるけれど、その後は購入していない」という顧客です。既存顧客は「リピート客」になるか休眠顧客になるかのどちらかになります。
リピート客は利益をもたらしてくれますが、休眠顧客は商品を購入しないため利益をもたらしません。
とはいえ、商品についての知識があり、少なくとも一度は商品を買ったことがあり、かつてはリピート客であった可能性もある層ですから、新規顧客への口コミ効果をもたらしてくれる可能性があります(もちろん、現在は商品を買っていないことには何らかの理由がありますから、休眠顧客が新規顧客にマイナスの口コミ効果をもたらす可能性もあります)。
リピート客やファン顧客に比べるとポジティブな影響を企業にもたらすことが少ないので、この層をいかに呼び戻すかということが課題になります。
購入を検討中の「見込み顧客」
見込み顧客とは、「自社の商品についての知識があり、購入を検討している段階」の顧客です。
この後で説明する「潜在顧客」との違いは、次のような経路で自社の商品・サービスのことを知っているということです。
・ネット広告
・Webサイト、ブログ
・SNS
・動画投稿サイト
・テレビ番組、テレビコマーシャル
・街頭広告
・新聞、雑誌
・口コミ、知人からのおすすめ
見込み顧客に商品を買ってもらうことができれば、新規顧客になります。つまり、見込み顧客に、いかにして次なる購入・契約のアクションに進んでもらうかということが鍵になります。そのためには適切なアプローチを展開する必要があります。
そもそも商品・サービスを知らない「潜在顧客」
最後が、「自社の商品についての知識が全くない、または見知ったことがあるだけ程度の状態」の「潜在顧客」です。
この層は見込み顧客よりも前の段階にあり、最も人数が多い客層です。
潜在顧客のままでは、自社の商品・サービスを購入してくれる可能性はきわめて低いため、まず、いかにして商品のことを知ってもらうかという戦略が必要になります。
ディプシーからのアドバイス
顧客に対するアプローチは、顧客がどの段階にあるかによって適切な手法が異なります。
集客というと、とかく新規顧客にばかりフォーカスしてしまいがちですが、既存顧客や休眠顧客に対するアプローチも大変重要です。
新規顧客を増やす
ワンツーステップ
5つの顧客に対するアプローチの仕方はそれぞれ異なりますが、やはり最も重要なのは「新規顧客を増やす」ことになります。
Webサイトで新規顧客を増やす方法は、以下の2つです。
商品・サービスを知ってもらう
まず最初のステップとして、新規顧客を獲得するため、潜在顧客と見込み顧客に自社の商品やサービスをよく知ってもらいます。
これは、「潜在顧客を見込み顧客にする」「見込み顧客を自社に取り込む」という2段階でアプローチしていきます。
潜在顧客に知ってもらう
最も人数の多い潜在顧客は、自社の商品・サービスのことをほとんど知りません。往々にして商品名も聞いたことがない層です。
そんな人にいくら「ウチの商品を買ってください!」と語りかけても、思うように買ってくれることはないでしょう。
潜在顧客は、その商品・サービスをしっかりと理解し、それがお金という対価に釣り合うと判断したうえで、商品を購入する意思決定を行います。
判断する材料でなる「情報」は世の中に限りなくありますから、その情報の海の中から、いかに自社の商品のことを知ってもらうかということになります。
そのためには以下のような方法があるでしょう。
・ネット広告を打ち出す方法
・SNSで情報拡散してもらう方法
・テレビ番組で特集してもらう方法
・テレビコマーシャルを打ち出す方法
・新聞広告に掲載する方法
どの方法が効果的かはケースバイケースですが、何も対策を講じなければ、潜在顧客が自社商品に関する情報にたどり着くことはほとんどないでしょう。
できるだけ多くの潜在顧客を見込み顧客に送り込むには、広告・宣伝戦略を有効に打ち出すことが重要です。
見込み顧客により深く知ってもらう
見込み顧客は、(上記の広告・宣伝戦略によって)自社の商品・サービスのことをある程度知っています。
・名前を知っている
・商品としてのジャンル(食料品、衣類など)を知っている
・おおよその価格帯を知っている
・どんな効果がある商品なのか、おおまかに知っている
・どこで購入できるか知っている
どの程度の知識があるかということは、打ち出した広告戦略次第ですが、いずれにしても、限られた媒体の中で伝えた情報ですから、まだ限定的なものに過ぎません。
それだけの情報で衝動買いしてくれる顧客も中にはいますが、お金を払ってまで商品を購入するのは、それに釣り合う魅力がある商品だということをしっかり理解できた顧客だけです。
このためには、Webサイトという宣伝媒体が非常に適しています。
広告を使って顧客をWebサイトに誘導し、そこに掲載した情報によって商品・サービスの魅力をしっかりと伝えられるからです。
まだ知識が浅かった見込み顧客に購入することのメリット・魅力を理解してもらい、新規顧客となってもらうことがしていくわけです。
商品・サービスを紹介してもらう
次のステップとして、自社の商品やサービスのことを紹介してもらいます。
これには次のような方法があります。
・井戸端会議などの集まりでオススメしてもらう方法
・口コミサイトでオススメしてもらう方法
・SNSでオススメしてもらう方法
・動画投稿サイトでオススメしてもらう方法
・広告塔として有名人を起用する方法
多くの消費者は、人がオススメしている商品・サービスを、自分にも利益をもたらす可能性があるものとして前向きに捉えます。その結果、購入を検討しはじめる(つまり見込み客化する)人も少なくないのです。
この「オススメしてもらう」という方法にも、コストがかかるもの、コストがかからないものがあります。
コストをかけてオススメしてもらう方法
代表的なものとして、コマーシャルに有名人を起用すれば多くの広告コストがかかります。
自社Webサイトなら媒体費用はかかりませんが、「ご友人を紹介してくれれば●●ポイントをプレゼント」といったキャンペーンを行う場合は、利益の中からコストを支払わねばなりません。
コストが大きいほど広告効果が高まる可能性がありますが、それだけ利益率を圧迫してしまうことにはなります。
しかし、多少のコストがかかっても、新規顧客獲得というプラスを得るわけですから、そこはバランスということになります。
ただ待っていただけでは、親切にオススメしてくれる人が現れることはまれですから、「コストがかかる戦略」もしっかりと織り交ぜて商品の認知度を高めていきましょう。
コストがかけずにオススメしてもらう方法
コストをかけない方法は、既存顧客(中でもリピート客、ファン顧客)に働きかけて、「友人にオススメしてもらう」「動画投稿サイトにレビュー動画を投稿してもらう」「SNSで商品を褒めてもらう」といったものです。
現代はSNSや動画投稿サイトなどのメディアが発達・浸透していますので、これらの方法なら比較的コストをかけずに宣伝してもらえる可能性があります。
ディプシーからのアドバイス
商品やサービスのことを「知らない」ということは、その人にとっては存在していないのと同じことです。
集客して新規顧客を獲得するためには、商品の認知度を高め、Webサイトの動線を綿密に計算して流入量を確保することが重要です。
集客に成功して新規顧客を
獲得する5つの方法
新規顧客を獲得するためのワンツーステップを押さえたところで、次に、その具体的な手法を5つ紹介します。
アナログ広告を打ち出す
インターネットがメディアの主流となりつつある現代でも、「アナログ広告」の効果を軽視すべきではありません。
・新聞広告
・折り込みチラシ
・看板
・街頭広告
・電車広告
・フリーペーパー
といった紙媒体中心のアナログ広告は、次項に述べる「デジタル広告」や「SNS」などに比べると古くさいと思ってしまいがちです。
しかし、これらは街を出歩く限り必ず目にする機会のある広告の方法です。かつてのような効果は発揮できませんが、今でも大手企業も含めて活用されています(まったく効果がなければ、大手企業はそれらの広告媒体を利用しないでしょう)。
しかし、アナログ広告であっても「検索ワード」「URL」などを明記して、Webサイトに集客することは必須です。
デジタル広告を打ち出す
今、宣伝媒体の主流は「デジタル広告」、つまりネット広告になっています。
Webサイトのバナー広告などは昔からありましたが、今ではスマホが普及したことでインターネット普及率が急加速し、デジタル広告を目にするユーザー数はかつてとは桁が違っています。
デジタル広告の良い点はWebサイトへのリンクを張ることができるという点です。アナログ媒体ではURLや検索ワードで消費者が自分でアクセスしなければなりませんが、デジタル広告という方法なら1クリック、1タップでWebサイトに呼び込めます。
商品・サービスに興味をもったユーザーをしっかりとWebサイトに集客できます。
なお、アナログ・デジタルのどちらも、広告という方法はコストがかかります。認知度を向上させ、集客していくためには両方を上手に活用した宣伝戦略が重要です。
検索結果の上位に表示させる
Webサイトで集客し、新規顧客を獲得するのに必須の方法が、「検索結果の上位に表示させる」ことです。
現代におけるほとんどの人が、自分の知りたいことを調べるのに検索エンジンを利用しています。
検索結果の数は膨大なものになりますが、検索した人が見るのはその上位だけで、それ以外のWebサイトはほどんどの人が見ないままです。
新規顧客を獲得するためにせっかく高品質なWebサイトを立ち上げても、見てもらえなかったら意味がありません。
そこで重要になる方法が「SEO対策」です。
SEO対策は「検索エンジン最適化」のことです。簡単に言うと、「自分のWebサイトを検索結果の上位に表示させるテクニック」です。
ご存じない方は、そんな方法があるなら誰でも使うのではないかと思うかもしれませんが、実はSEO対策には「これが正解」というものがありません。
しかし、検索エンジンを運用している最大手のGoogleも、次のような要素が重要だと認めています。
・キーワードが検索した言葉に自然に合致していること
・情報の信ぴょう性が確保されていること
・タグが適切に設定されていること
・内部リンクが最適化されていること
・良質な被リンクがあること
検索結果の上位に自社のWebサイトを表示させることができれば、検索エンジンからの流入量を増やし、集客を成功へと導くことができます。
SNSで情報発信する
新規顧客を獲得するWebサイト集客で有効な方法のひとつが、「SNSを上手に活用する」ことです。
今や老若男女がなんらかのSNSを楽しんでいますので、商品・サービスをアピールする場所としてはきわめて高いポテンシャルがあります。
SNSが集客方法として優れている最大の理由は、「情報拡散がされやすい」ということです。
自分が共感し、他人と共有したいと思った情報は広く情報拡散され、より多くのユーザーに情報が伝わります。
SNSには、WebサイトのURLを貼り付けることができ、簡単にWebサイトへの動線を確保できるのも大きな強みです。
SNSによる情報拡散の良いところは、「コストがかからない」ということです。
SNSでしっかり情報発信を行い、情報拡散してもらえる内容を心がければ、より多くのユーザーに自社の商品・サービスのことを知ってもらうことができます。
顧客リストを活用する
集客を成功させて新規顧客を獲得するには、顧客リストを活用する方法も必要です。
商品・サービスを購入したことがある既存顧客の情報をリスト化し、その共通点を洗い出せば、「商品・サービスの購入に前向きになってくれる可能性が高い顧客層」の属性や特徴を知ることができます。
やみくもに潜在顧客全体を相手にアプローチするのではなく、分析した属性の層に集中的にアプローチすることで、より高い確率で、つまり効率的に新規顧客を獲得できるチャンスがあります。
また、このリストは当然、既存顧客そのものにもアプローチするためにも必要です。リストによって既存顧客に「知人への紹介」「SNS等での情報発信」を促すアプローチを展開すれば、新規顧客を獲得できる可能性が高まります。
顧客リストを作成・活用する方法は、効率よく集客することができ、新規顧客の獲得につなげられるものです。
ディプシーからのアドバイス
SEO対策のテクニックは非常に変化が激しい世界で、場合によっては「今まで有効だった戦略が逆効果になる」というケースさえあります。
新しいテクニックを試す際には、こまめに検索順位を確認し、改善しているか、改悪していないかをしっかりと検証しましょう。
集客方法としてWebサイトは有効なのか?
従来のアナログ広告に頼ってきた会社では、Webサイトでの集客効果について懐疑的な気持ちをお持ちかもしれません。
この項では集客方法としてのWebサイトのメリットを解説します。
Webサイトとは集客するための「ネット上のチラシ」
Webサイトとは、新規顧客を集客するための「ネット上のチラシ」のようなものと考えてみてください。
Webサイトもチラシも、商品やサービスを知ってもらうためのさまざまな情報が盛り込まれているという点では同じですよね。
チラシにはないWebサイトの集客力
とはいえ、Webサイトは折り込みチラシ等とは大きく違うところがあります。
情報量をいつでも変更できる
Webサイトは、掲載している情報の中身をいつでも変更できます。
チラシは印刷物ですので、うっかりして間違った情報が掲載されてしまうと、それがそのまま相手に伝わってしまいます。
Webサイトの場合、万が一間違ってしまったり、情報が古くなってしまったりしても、常に最新の情報に編集できるのです。
Webサイトを見た人の反応やアクセス数を見て、内容を変更することもできますから、まさに「生きている集客チラシ」のようなものと考えられます。
継続的に宣伝する際のコストがそれほどかからない
Webサイトでの宣伝はあまりコストがかかりません。
チラシはまず印刷するのにお金がかかり、そしてそれを配るのにもお金がかかります。
しかも、せっかくお金をかけたチラシも、見られずに捨てられてしまえば価値はなくなり、邪魔なゴミになってしまいます。
Webサイトにも多少のコストはかかりますが、アナログ広告のような無駄な費用は発生しません。しかも閉鎖しない限りインターネット上に残り続ける情報媒体ですから、コストパフォーマンスはきわめて高いということになります。
ディプシーからのアドバイス
Webサイトにかかるコストには、「ドメイン利用料」「運営に必要な人件費」「Webサイトに使用した素材の費用」などがあります。
無料で提供されているものを駆使すればかなり節約することもできます。
ただし最終的には「費用対効果」を重視するのがおすすめです。
新規顧客を獲得できる
Webサイト集客とは
新規顧客を獲得する方法としてWebサイトがなぜ有効かということを最後におさらいしておきましょう。
潜在顧客・見込み客に「知って」もらい、「興味」を持ってもらう方法
新規顧客を増やすためには、より人数の多い潜在顧客・見込み客に、商品・サービスのことを「知ってもらう」こと、そして「興味を持ってもらう」ことが重要です。
知られていないことは、存在していないものと同じです。そのままでは買ってもらえる可能性はゼロに近いでしょう。
新規顧客を増やすためには、いかにして自社の商品のことを知ってもらうか、その上で買ってもよいと思うほどの興味を抱いてくれるか、その情報発信戦略を緻密に練ることが必要です。
SEO対策やリスティング広告を活用して集客する方法
新規顧客を獲得するためには、「SEO対策」や「リスティング広告」といった情報発信の方法が必要です。
ネットにあふれる情報は膨大ですから、いくら自社の商品やサービスに関する情報を発信しても、適切な対策を講じなければ埋もれてしまうでしょう。
数ある情報の中から注目してもらうために、SEO対策による検索上位表示や、リスティング広告といった方法が必要になります。
SNSを活用して情報発信・情報を拡散する方法
現在において、新規顧客の獲得に結びつける情報発信源として「SNS」の活用は必須です。
今やほとんどの人がSNSを活用しており、その拡散力は通常の広告をしのいでいます。
SNSを上手に活用する方法はきわめてコストパフォーマンスが高く、多くのユーザーに情報を伝えて新規顧客を獲得できます。
ディプシーからのアドバイス
Webサイト集客が軌道に乗れば、高いコストパフォーマンスを新規顧客を獲得できる宣伝媒体になるでしょう。
Webサイトを作ったり運営したりするノウハウがない、自信がない、人手もない、という場合は、プロであるWebサイト制作会社に一度相談してみてください。
【まとめ】
新規顧客を獲得する方法を学び、
集客テクニックを駆使しよう
新規顧客を増やすことは、ビジネスの基本にして重要課題の1つです。決して簡単なことではなく、「簡単な方法」はありません。
さまざまな集客テクニックやノウハウを理解し、それを活かしたホームぺージを用意して、新規顧客を獲得できる集客戦略を展開しましょう。
Webサイトを作ったり運営するためにはそれぞれテクニックやノウハウが必要です。新規顧客を獲得できる集客用のWebサイトを準備する際には、Webサイト制作会社の助けを借りることが早道になるでしょう。
ディプシーからのアドバイス
新規顧客を獲得できる集客用Webサイトを検討している方は、ぜひ私たちディプシーまでご相談くださいませ!
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