競争が激しい今、効果的な集客は簡単なことではありません。整骨院の経営者さんも、新患の獲得に悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
本記事では、Web集客からリアルな集客まで幅広く新患を集客する戦略を網羅し、それぞれの効果的な実践方法を解説します。準備段階で押さえるべきポイントや、避けるべき広告表現についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
整骨院の新患集客に取り組む前に
整骨院が新患を獲得するためには、入念な事前準備が必要です。
ただ単に集客の手法を取り入れるだけではなく、自院のコンセプトを定め、ターゲットとする患者さんを明確にし、患者さんにとって魅力的なサービスを提供して、新患集客にフォーカスした方法を考えていきましょう。
リピーター、最新と異なる新患獲得のアプローチ
新患を獲得するアプローチは、既存の患者さんをリピーターにしたり、再診を促したりするのとは異なるアプローチになります。
リピーターや再診の患者さんは、すでに自院のサービスについて知っているので、満足度の向上や継続的なケアが重要になりますが、新患は自院をまだ知らないわけですから、まず認知度を上げ、信頼を獲得することが近道になります。また、最初の接点が決定的となるため、強いアプローチが求められます。
そのため、院内の雰囲気やサービス内容を再点検し、患者が初めてでも安心できる環境づくりを行う必要があります
来院してほしい新患とは
効果的に集客するために、特に重視する患者さんのペルソナを明確にしましょう。たとえば次のような患者さんを想定することが考えられますが、どのような患者さんかによって、適切なアプローチは異なります。
今すぐ痛みを治したい患者さん
急な痛みや怪我で即座に治療を必要としている患者さんです。
この患者さんへの適切なアプローチ方法は、24時間対応や当日予約可能など、迅速な対応が可能であることをアピールすることです。
たとえば「急な痛み」「すぐに診療」などのキーワードを使用したGoogle広告やSNS広告などが有効でしょう。
慢性的な不調を治したい患者さん
長期的な痛みや不調を抱えている患者さんです。
こうした患者さんにアプローチするなら、根本的な治療や生活改善のアドバイスを提供するのが適切でしょう。
ブログやYouTubeで症状改善のための情報を発信するのが有効です。
家族のために整骨院を探している患者さん
子どもや高齢の家族が通える整骨院を探している患者さんです。
この患者さんにアプローチするとしたら、たとえば家族全員で利用できるサービスをアピールしたり、年齢に応じた治療法を提示してあげることでしょう。
ファミリー向けの地域情報誌に広告を出したり、子育て支援センターなどでチラシを配布してみてはいかがでしょうか。
セカンドオピニオンを求めている患者さん
すでに他の医療機関で診断や治療に受けているけれども、それに不安や疑問を感じている患者さんです。
そのような患者さんには、丁寧な説明を行うこと、多角的な視点から診断していることをアピールするのがいいでしょう。
専門性の高いブログ記事や、患者さんの声を活用したコンテンツを自院のWebサイトに多数掲載するのが効果的です。
事故対応の整骨院を探している患者さん
交通事故に遭ったり、労災の保険適用の治療を必要としている患者さんです。
そうした患者さんにフォーカスして集客するのなら、保険適用の治療に詳しいことや、事故専門の対応をアピールするのが効果的でしょう。
弁護士事務所や自動車修理工場と連携したり、関連キーワードで自院のWebサイトのSEOを強化することをおすすめします。
ディプシーからのアドバイス
新患獲得するには、次のようなアプローチをを組み合わせるのが効果的です。
・広告やSNSを活用した認知度向上
・口コミや紹介を促進する仕組みづくり
・初回限定のお得なキャンペーン
・無料カウンセリングや体験コースの提供
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「整骨院・接骨院・鍼灸院・整体院」専門ホームページ制作については、こちらの特設サイトをご覧ください。
Webを活用した新患の集客方法
整骨院に限らず、現代の集客においてはWebを活用した戦略が欠かせません。患者さんはスマホ等を使って整骨院を探すことが一般的になっているので、Webにおける自院の存在感を高める必要があり、それが新患獲得に直結するのです。
具体的にどのようなWeb集客があるのかを詳しく解説していきましょう。
SNSで新患を集客する
Webの中でも、SNSは個人が日常的に利用しており、そこでの発信力は、集客においても重要な役割を果たします。院の日常風景や施術内容、スタッフの紹介などを発信することで、親しみやすさをアピールできるでしょう。
新患を獲得するための適切なアプローチをSNSごとに挙げると、以下のようなものが考えられるでしょう。
Instagram:ビジュアルを重視した投稿、たとえば治療前後の変化や施術の様子を紹介します。
Facebook:地域コミュニティとの連携や、詳細な情報発信に活用します。
X(旧Twitter):即時性の高い情報発信や、患者さんとの対話に活用します。
YouTube:治療方法の解説動画や、健康に関する情報を発信します。
どのSNSにおいても、定期的に質の高いコンテンツを投稿し、フォロワーとの対話を大切にすることで、信頼関係を構築できるでしょう。
自院のWebサイトは新患集客の基盤
整骨院のWebサイトは新患集客の基盤になる媒体です。自院の特徴や施術内容、料金体系、アクセス情報などを詳細に記載し、訪問者にわかりやすく伝えましょう。また、SEO対策を行い、検索エンジンで上位に表示されることも重要です。
整骨院のWebサイトを制作する上で重要なポイントを挙げるとしたら、まずわかりやすい導線を設計することが第一です。これは必要な情報に簡単にアクセスできるようにするということです。
また、モバイル対応(スマートフォンでも見やすいレスポンシブデザイン)は必須です。おそらく90%以上の患者さんがスマホで自院Webサイトを見ることになるからです。
掲載する情報は、自院の特徴や施術内容、料金体系、アクセス情報意外に、スタッフ紹介や患者さんの声を掲載して信頼性の向上を図りましょう。
また、オンライン予約システムを導入して効率的な予約獲得を行ってください。
さらに地域名や症状名などの適切なキーワードを使用して万全のSEO対策を行ってください。
自院Webサイトは定期的に更新し、最新の情報を提供することも重要です。
女性を意識したWebサイト作り
昨今、産後の骨盤調整など女性向けのメニューを充実させている整骨院が増えています。女性は美容や健康に対して敏感であり、整骨院に対しても高い関心を持っています。
女性の新患を獲得するためには、施術の確かさだけではなく、院の雰囲気や清潔感などがポイントになります。自院Webサイトを柔らかい色調や落ち着いた色使いを意識したのデザインにしたり、清潔感のある院内写真や、女性スタッフの笑顔の写真を掲載したり、女性専用のメニューや、産後ケアなど特化したサービスを強調すれば、女性の新規患者さんの集客につながります。プライバシーへの配慮や、女性専用の施術室を紹介したりするのも効果的です。
予約システムの活用
オンライン予約システムを導入することで、患者さんが簡単に予約を取れる環境を整えましょう。
24時間予約可能な予約システムは、患者さんが自分の都合に合わせて予約することができ、空き状況がわかりやすく、予約の分散化につながります。
予約忘れを防止するリマインダー機能も付ければ、キャンセル率を低下させることもできるでしょう。
予約データは患者さんの傾向を分析し、効率的な運営に活用できます。
Googleビジネスプロフィールの活用
Googleビジネスプロフィールは、地域密着型の集客において非常に効果的です。Google検索やGoogleマップ上での院の表示順位を上げることで、近隣に在住する新規の患者さんを効率的に集客できます。また、口コミ機能を活用して、患者さんからの信頼を獲得してください。
Googleビジネスプロフィールの基本情報(住所、電話番号、営業時間など)は正確に入力し、院内や施術の様子を写真で定期的な紹介してください。お知らせやキャンペーン情報を定期的に投稿するのも効果的です。
患者さんに口コミを依頼し、投稿していただいた口コミには必ず返信してください。
詳しくは別記事「整骨院の集客に欠かせないMEOのポイント」という記事をご覧ください。
Web広告でターゲットにリーチ
ターゲットに直接リーチできるWeb広告は、短期間で新患を増やすのに効果的です。地域設定やターゲティングを細かく設定し、広告効果を最大化しましょう。
主な広告媒体としては以下のようなものがあります。
Google広告:検索連動型広告で、症状や地域名での検索に対応
SNS広告:Facebook、Instagramなどで、ターゲットを絞った広告配信
リターゲティング広告:サイト訪問者に再度アプローチ
ディスプレイ広告:関連サイトでバナー広告を表示
予算に応じて適切な広告を選択し、効果測定を行いながら最適化していきましょう。
ポータルサイトに掲載して信頼性獲得
ポータルサイトは検索機能や口コミ機能が整備されています。ポータルサイトに掲載することで、信頼性を高め、集客を促進します。掲載内容を充実させ、定期的に更新することで、検索上位を狙いましょう。
ディプシーからのアドバイス
ポータルサイトとして知名度があり、整骨院の掲載数も多いものには、下記のようなものがあります。
接骨ネット:全国の整骨院や接骨院のポータルサイト
エキテン:国内最大級の口コミ・ランキングサイト
EPARK:全国で約8万以上の整骨院を掲載
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新患を紹介してもらえる7つのテクニック
新患の集客を効果的に行うには、患者さんからの紹介や口コミを最大限に活用するのがポイントです。紹介を促進する具体的なテクニックを7つ解説します。
テクニック① 紹介したい気持ちの背中を押す
多くの患者さんは、自分と同じように不調に悩んでいる方に自院のことを紹介したいと思っていても、どのように伝えればいいかわからないことが多いでしょう。
「ご家族やお知り合いで同じような症状でお悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください」と積極的に伝えることで、そのような患者さんの背中を押すことができます。
テクニック② 伝えるタイミングを工夫する
どのようなタイミングで紹介をお願いすればいいか迷う方もいらっしゃるかもしれません。たとえば次のようなタイミングなら自然に依頼できます。
治療効果を実感したとき:「症状が改善して良かったですね。同じようなお悩みの方がいらっししゃいましたら…」
会計時:「またのご来院をお待ちしております。ご家族やお知り合いの方もぜひ…」
定期的な治療の最終回:「一区切りつきましたね。今後も何かありましたらいつでもご相談ください。周りの方にも…」
テクニック③ 何度も紹介を依頼する
紹介を一度だけお願いしただけでは、すぐに忘れられてしまうかもしれません。上記のようなタイミングで繰り返し伝えることで、患者さんの記憶に残り、実際の紹介につながりやすくなります。
テクニック④ 影響力の高い患者さんを見極める
すべての患者さんに同じように紹介をお願いするより、周囲への影響力が強い患者さんを見きわめ、その方に重点的にお願いするのが効果的でしょう。
たとえばコミュニケーション力の高い患者さん、地域のコミュニティで活躍している患者さん、治療に満足していただけた患者さん、定期的に来院している患者さんなどを中心に、紹介をお願いしてみてください。
テクニック⑤ 紹介してくれた患者さんに状況と感謝を伝える
紹介された新患が来院した際は、紹介してくれた患者さんに感謝の気持ちをしっかりと伝えることが大切です。単に「ありがとう」と伝えるだけでなく、具体的にどのような患者さんが来てくれたのかを伝えることで、感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。
また、紹介後もその患者とのコミュニケーションを大切にし、長期的な関係を築いていくことが集患効果を高めます。
テクニック⑥ 報酬と引き換えに依頼しない
これはテクニックというよりNGな行動ですが、紹介に対して金銭的な報酬を提供することは、医療広告ガイドラインに抵触する可能性があります。また短期的には効果があるかもしれませんが、長期的には患者さんとの信頼関係に影響を与えるかもしれません。純粋に患者さんの善意に基づく紹介をしていただけるように、患者が自然と紹介したくなるような価値を提供することが重要です。
テクニック⑦ 自院の情報を発信する
患者さんに自院を紹介してもらうためには、まず院の情報をしっかりと提供しておくことが必要です。院内にポスターを張ったり、リーフレットを設置したり、名刺サイズの紹介カードを用意したり、SNSやブログでの定期的に情報発信したり、メールマガジンの配信して、自院の特徴や強みをしっかりと伝えると、紹介を促進する土台となります。
これらの情報を患者さんが簡単に共有できるようにすることで、紹介のハードルを下げることができます。
また、定期的に院の活動や新サービスの情報を発信すると、患者に院を思い出してもらいやすくなります。
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整骨院のNG広告表現
整骨院が広告を打つ際には、適切な表現に気を付ける必要があります。法律や倫理規定に違反しないようにするだけでなく、誤解を招かない正確な情報を提供することが求められます。
不適切な広告表現は、信用を失うだけでなく、法的な問題を引き起こす可能性もあります。
たとえば「すべての腰痛が治る」「即効性がある治療」といった断定的な表現は、消費者を誤解させるリスクがあるため、特定の治療方法や効果について過剰な誇張や事実に基づかない表現を用いることは避けましょう。
医療広告ガイドラインに従い、効果を証明できない情報や、患者に対する不安を煽るような表現も禁止されています。
さらに、過剰な価格割引やキャンペーンを強調しすぎる広告も注意が必要です。
ディプシーからのアドバイス
以下のような表現はNGで、注意が必要です。
治療効果の保証:「確実に治ります」「100%効果があります」など。
他院との比較:「当院が一番効果的」「○○整骨院より優れています」など他の整骨院や医療機関と自院を比較し、優劣をつける広告表現もNGです。あくまで自院の強みや特徴をアピールしましょう。
患者さんの体験談:患者の声を広告に活用すること自体は問題ありませんが、それを過度に強調することで誤解を招くことがあります。特定の患者のケースが全てに当てはまるわけではないため、慎重に扱う必要があります。
料金の不当な比較:「○○円お得」「他院より安い」など。
誇大な表現:「奇跡的な治療法」「驚異の回復力」など誇大な表現は信頼性を損ない、法的な問題を引き起こす可能性があります。整骨院の治療は個人差があるため、あくまで現実的な成果を強調することが重要です。
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新患獲得のためのリアル集客法
Webを活用した集客方法が欠かせないと書きましたが、リアルな集客方法も軽視するべきではありません。整骨院は地域密着型のビジネスですから、地域の人々との接点をリアルに持つことが、新患獲得に大きく貢献します。
実際に効果的なリアルの集客方法について解説してきましょう。
チラシ・ポスティング
古典的な集客方法ですが、チラシやポスティングは、特定地域での認知度を上げるために今でも非常に効果的です。
特に、地域の特性やターゲットに合わせたデザインやメッセージを掲載したチラシは、ターゲット層への訴求力を高めます。チラシには割引クーポンや初診時の特典を付けることで、来院のきっかけを作りやすくなります。
ウェルカムボード
整骨院の前に置かれたウェルカムボードは、地域の人々に視覚的にアピールできる強力なツールです。
目を引くデザインや季節ごとのメッセージ、最新のキャンペーン情報を掲示することで、整骨院の前を通る人々の興味を惹きましょう。
DM・ハガキ
既存の患者さんにDMやハガキを送ることは、リピーターとしての再来院を促すだけでなく、新患の紹介を促進する効果も期待できます。
季節の変わり目に「体調管理のためのメンテナンス」の案内や、イベント情報を記載したDMを送ることで、患者さんとの接点を継続的に持つことができるでしょう。
地域の雑誌広告
地域のフリーペーパーや雑誌広告に掲載することも、一定の集客効果を発揮します。
地域の読者に、整骨院の特徴やキャンペーン情報を知ってもらえれば、新患として来院してくれるかもしれません。
地域の健康情報に関連する記事と組み合わせて広告を掲載すると、信頼性が向上します。
ディプシーからのアドバイス
リアルの集客で最も強力なのは、やはり口コミです。
患者さんに深く満足していただければ、自然とその家族や友人にも情報が伝わり、新たな患者の来院につながるはずです。
患者さんの満足度を上げるためには、丁寧な接客や、施術後のフォローアップを徹底すること、そして効果的な施術が不可欠です。
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【まとめ】整骨院・接骨院の集客は、Web・リアルともに計画的に
整骨院の新患集客では、Webマーケティングとリアルな集客の双方をバランスよく活用することが重要です。
ターゲットを明確にし、各手法を計画的に実行することで、効果的に新患を獲得できるようになるでしょう。
広告表現に気をつけ、患者さんとの信頼関係を大切にすることで、リアルとデジタルの両面から、持続的な集客効果を高めていきましょう。
私たち株式会社ディプシーでは、整骨院で集客に成功するための専用ホームページ制作を行っています。
また、制作後の運用アドバイスやリスティング広告、MEO対策の代行なども行っていますので、整骨院ホームページの新規作成やリニューアルをご検討の際はぜひご相談ください!
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