整体院経営における最重要課題が、集客です。患者さんを集めることができなければ整体院を存続させることそのものが難しくなります。そこで集客のために様々な取り組みを行うことが求められます。
本記事では整体院の効果的な集客戦略について解説します。
整体院集客のための基本戦略
マーケティングの初歩的な知識から、整体院集客についての考え方を解説します。
自院の強み、他院との違いは何か
集客を行うためには、まず自院の強みと他の整体院との違いを明確にする必要があります。
同じエリアでいくつかの整体院がある場合、患者さんは何を決め手として訪れる院を決めるのか、ということを把握するのです。
例えば次のような強みが自院になるのなら、集客においてもそれをアピールすることになります。
・施術の種類が豊富
・施術料金が安い
・アクセスが良い
・設備が充実している
・他院にはない独自の施術メニューがある
・スタッフの技術力が高い
このように自院の魅力が何かわかれば、顧客ニーズとマッチングできる可能性が高まります。
ターゲットを明確化する
次に、ターゲットとなる顧客層を明確にしましょう。
自院の施術を受けてくれる可能性が最も高いのはどんな患者さんなのかを考えてみてください。
ターゲットが絞れていないと、集客も的確なものにならず、ピントがずれてしまう可能性があります。要領を得ない間口が広いだけのアプローチは無駄な費用を生んでしまいます。
それには、地域・年齢層・性別・職業・症状・悩みの種類など、あらゆる軸でターゲットを絞り込む必要があります。統計データなども参考にしながら、理にかなった判断を下しましょう。
ペルソナを設定し、ニーズを分析する
集客のターゲットを決めたら、今後はそれをより具体化するためにペルソナを設定しましょう。
ペルソナとは、ある架空の人物を想定し、その人の特性を詳細に設定することです。年齢・職業・家族構成・趣味・価値観・情報収集方法など、一見整体とは関係なさそうに見えることも含めて、あらゆる観点からその人物像を明確にします。
このようなペルソナを作ることで、顧客をよりリアルにイメージでき、集客アプローチを検討する際にもペルソナに合わせてシミュレーションできます。つまり、いわゆる顧客目線に立った施策を立てることができるのです。
ペルソナを設定したら、次はそのペルソナの行動特性やニーズを分析しましょう。
具体的には、ペルソナが情報を得る媒体は何か、物を買ったりサービスを利用する際の判断基準は何か、整体の施術を受けるとしたら何を重視するか、といったことを徹底的に掘り下げていきます。
こうした分析を行うことによって、そのペルソナに代表されるターゲット層のニーズを把握できるようになるでしょう。
それに基づけば、適切な広告の仕方や施設の雰囲気作り、施術サービス内容の設計なども顧客ニーズに合ったアプローチができるようになります。
患者さんの5つのパターン
マーケティングでは、顧客は次の5つに分類されます。
自院を知っている | 自院の施術を 受けたことがある |
継続的に 来院してくれている |
|
---|---|---|---|
潜在顧客 | × | × | × |
見込み顧客 | △ | × | × |
既存顧客 | ◯ | ◯ | × |
休眠顧客 | ◯ | ◯ | × |
リピーター | ◯ | ◯ | ◯ |
この表から、顧客によって自社製品に対する認知度や購入経験などが異なることがわかります。ここでは、顧客ごとの特徴を踏まえながら、効果的なアプローチの方法や注意点を見ていきましょう。
潜在顧客を顕在化させるには
潜在顧客層に対しては、自院の存在自体を広く認知してもらう必要があります。ホームページの最適化や地域のポータルサイトへの掲載、リスティング広告の活用などが有効でしょう。
また、無料キャンペーンを実施し、興味関心を持ってもらうきっかけ作りも重要です。患者さんから信頼されるよう、安全面や衛生面でも細かな対策を講じましょう。
見込み顧客を新規顧客化するには
見込み顧客に実際に来院していただくためには、患者さんの個別の課題やニーズに合わせた提案を行うことが必要です。ペルソナごとに最適なプランを検討しましょう。
ホームページなどでメールマガジンの登録を促したり、目に触れやすくなるようにSNSでの情報発信を強化したりと、継続的にリマインディングしていきます。見込み顧客との信頼関係を構築すれば、いずれ必ず来院してくれるでしょう。
既存顧客を大切にするに
一度来院してくれた既存顧客に対しては、さらに絆を深め、リピート顧客に育てていくことが重要です。
来院時のスタッフ対応の改善はもちろん、施術の流れをわかりやすく事前説明するなど、細かいホスピタリティにも気を配りましょう。
アフターフォローを怠らず、経過観察を継続して安心感を与え、信頼を高めましょう。さらに、ポイントカードなどの仕組みを設けて、リピート来院への動機付けを行うのも効果的です。
休眠顧客を掘り起こすには
一定期間来院がない休眠顧客への対策も欠かせません。DMや電話でアプローチし、最新のメニューやキャンペーン情報を伝えるのが一般的な手段です。過去の来院履歴を確認し、思い出を呼び起こすようなきめ細かい案内を心がけましょう。
メールマガジンも有効です。定期的な情報発信を続けることで、いつかは再びその顧客の関心を惹きつけられる可能性があります。地道なアプローチが肝心です。
どの患者さんを優先して集客すべきか
さて、上記のすべてを実施して5パターンの患者さんすべてを集客したいところですが、労力も費用もかかりますので、優先順位を決める必要があるかと思います。
一般的なマーケティングにおいては、収益への貢献度から、リピーター既存顧客見込み顧客休眠顧客潜在顧客の順に優先度が高くなります。
まずはリピーターの顧客満足度を高め、離れていかないようしっかりとフォローアップすることが最重要です。次に既存顧客のリピート化を図り、見込み顧客の新規獲得に注力します。その上で休眠顧客の掘り起こしを行い、最後に潜在顧客への広く浅いアプローチを講じるといった流れになります。
もちろん、各パターンへの対応を完全に切り離すのではなく、バランスを見ながら施策を立てることが賢明です。しかし、リソースが限られた中で優先順位を立てる必要がある場合、上記の順位が一般的な目安となるでしょう。
ディプシーからのアドバイス
休眠顧客と既存顧客へのアプローチも怠るべきではありません。
この二つの顧客は、獲得するためのコストがかからない上、再集客できる可能性が高いためです。
休眠顧客に対しては定期的な広報活動を展開し、再来院を促します。
DMやメールマガジンのほか、電話やSNSなどを活用し、自院の最新情報を発信し続けることが大切です。
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「整骨院・接骨院・鍼灸院・整体院」専門ホームページ制作については、こちらの特設サイトをご覧ください。
集客できない整体院の問題とは
様々な取り組みを行ってもなかなか集客できない整体院もあります。
集客が思うように進まない背景には様々な要因が潜んでいます。徹底した原因分析を行い、優先度を付けて課題解決に取り組むことが何より肝心です。
ターゲティングが曖昧
集客がうまくいかない整体院は、ターゲットとなる顧客層が不明確である可能性があります。
具体的には次のようなケースが考えられます。
・ペルソナの設定が不十分で、ターゲット層の特性を掴めていない
・自院のコンセプトやブランディングが明確でない
・競合他社との違いを押さえられていない
このような曖昧さのために、自院がどの層に対して訴求力をもち、どこに需要があるのかということを判断できないために集客に失敗するのです。ターゲティングを明確化し、ペルソナの立体的な設定とニーズ分析を徹底する必要があります。
訴求力が足りない
自院の価値やサービスの強みを、患者さんの心理に訴えかける形で分かりやすく伝えられていない可能性もあります。
具体的には以下のようなパターンが考えられます。
・施術の専門性や独自性をうまくアピールできていない
・顧客ニーズとのマッチングを意識した提案になっていない
・ペルソナの視点に立った魅力的な訴求ができていない
・実績などをうまくPRできていない
患者さんの心をしっかりと掴めるよう、より丁寧なブランディング作りと訴求内容の工夫が求められます。
基本的な情報が不足している
患者さんは訪れる整体院を「施術の安全性」「信頼性」を重視して決めます。
しかし以下のように、そうした情報が十分に提供されていないために集客できていない可能性があります。
・施術の理念や具体的な方針を明示していない
・スタッフの経歴や実績、取得資格を開示していない
・施術に関する安全対策や衛生管理の取り組みを伝えていない
・施術の流れや所要時間をきちんと説明していな
このような不安を払拭し、信頼を獲得するために、Googleビジネスプロフィールなどに自院の基本的な情報を掲載しましょう。
窓口対応に問題がある
ホームページは、整体院への問い合わせや予約の窓口となります。そこに以下のような課題があると、患者さんに来院してもらえません。
・ホームページが見づらく、ユーザビリティが低い
・ホームページの内容が古く、長く更新されていない
・電話対応での説明が雑で、疑問を残したままになる
患者さんの第一印象を決める重要な窓口について、改善の余地があれば早急に対策を講じるべきでしょう。
アフターフォローの欠落
施術を受けたあとのアフターフォローが不十分だと、顧客満足度が下がり、リピートしてくれません。以下のようなケースが考えられます。
・施術後の経過を確認する働きかけがない
・次回の来院を促すリマインドがない
・フォロー体制そのものが確立されていない
一定の期間、きめ細かなフォローアップを行い、疑問や不安を払拭する体制を整えることが肝心です。
そもそも認知度が低い
自院の存在自体が地域で知られていないという根本的な課題があれば、新規集客は望めません。これは以下のような背景があると思われます。
・ホームページやSNSでの情報発信が不足している
・看板や広告での露出が弱く、認知度が上がらない
・口コミの評価が低く、評判が悪い
潜在顧客層への浸透が進んでいないことは大きな問題です。予算や労力の許す範囲で最大限の認知度アップ策を展開する必要があります。
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整体院のオンライン集客法
まずはインターネットを使ったオンライン集客について解説します。スマホの普及により、誰もが日々インターネットを利用しているため、整体院にとってもオンライン集客は絶対に必要です。
ホームページのSEO対策
SEO対策とは主にGoogle検索で上位表示されるよう、様々な施策を講じることです。ホームページのSEO対策は、検索エンジン上位表示を狙うために欠かせません。
まずは適切なキーワードを設定し、ページタイトルやコンテンツ内で自然に使用していきます。メタディスクリプションやメタキーワードの設定、内部リンクの適正化なども重要です。
さらに、スマホでも適切に表示されるレスポンシブWebデザインや、ページ速度の改善、サイトマップの作成といった対策も必要です。
ホームページのSEO対策のポイント
・地域やサービス内容に合わせて適切なキーワードを選定する
・自然な文章の中でキーワードを等間隔で使う
・ユーザーにとって読みやすく、情報量の多いコンテンツを心がける
・定期的にコンテンツを更新し、フレッシュ感を出す
・内部リンクを適切に設置し、ページ移動を円滑にする
GoogleビジネスプロフィールによるMEO対策
MEO対策とはGoogleマップで検索を行った際に上位表示されるように情報を最適化することです。Googleビジネスプロフィールをしっかりと整備し、継続的に情報発信することが重要です。
まずは正しい店舗情報(住所・電話番号・営業時間など)を登録し、口コミには速やかに返信し、新着情報を定期的に掲載したり写真を追加したりします。写真は内装や外観、スタッフの写真などがいいでしょう。
さらに、地域やサービスに合ったキーワードを設定して最適化します。Googleマイビジネスでは、投稿のカテゴリーやキーワードを設定できるので、活用しましょう。
GoogleビジネスプロフィールによるMEO対策のポイント
・住所や営業時間などの正確な基本情報を掲載する
・魅力的な写真を掲載し、雰囲気をアピールする
・地域や施術内容に沿ったキーワードを設定する
・定期的に新着情報を投稿し、アクティビティを維持する
・口コミへは必ず返信を行い、対応の良さを示す
YouTubeチャンネルの開設
YouTube チャンネルを開設するなど、動画マーケティングも、整体院のオンライン集客策として有効です。
整体の施術の様子や效能を分かりやすく説明した動画を投稿し、認知度アップとWeb上での存在感を高めましょう。
チャンネルを開設したら、定期的に動画を投稿し続けることが重要です。撮影の際は、カメラの設置場所や音の収録方法、編集の仕方など、クオリティに気を配りましょう。
動画コンテンツの例としては、施術の手順解説、症状別の施術方法、スタッフ紹介、院内の雰囲気紹介、キャンペーン情報の発信といったものが考えられます。
YouTubeチャンネルの開設のポイント
・動画のタイトルや説明文でキーワードを適切に使用する
・投稿動画の内容を具体的で分かりやすいものにする
・定期的に新しい動画を投稿し、チャンネルを活性化させる
・人気の高い動画をピン留めして、視聴を促す
・サムネイル画像は目を引くデザインにする
・動画内で自社サービスのPRを行う
・コメントへの返信を欠かさず、対話を大切にする
SNS(Instagram・facebook・Twitter)の運用
昨今は、SNSが整体院の認知度アップと集客に非常に強力なツールになりました。
自院の特徴やメリット、キャンペーン情報などを定期的に投稿し、潜在顧客の掘り起こしにつなげましょう。
中でもInstagram、Facebookはリッチなビジュアルコンテンツを投稿できるSNSです。整体施術の様子や、スタッフ、患者さんの喜びの声などを写真・動画で発信すると良いでしょう。
一方、Twitterは文字情報の発信がメインになります。口コミの投稿への感謝の言葉をツイートしたり、キャンペーンを告知したりするのに適しています。
SNS(Instagram・facebook・Twitter)運用のポイント
・ビジュアル重視のInstagramとFacebook、文字発信のTwitterでそれぞれ運用を変える
・投稿はできるだけ定期的に行い、粘り強く発信する
・ハッシュタグを活用し、広く認知度アップを図る
・施術の様子や患者さんの喜びの様子を、画像や動画で発信する
・口コミへの感謝の言葉など、対話を大切にする
・フォロワーに有益な情報を提供し続ける
LINEの活用
近年、ビジネスでLINEを活用することが増えています。整体院でも、予約受付や新規施術のPR、顧客フォローアップにLINEを使うと様々な効果が期待できます。
まずはLINE公式アカウントを開設し、友だち登録を呼びかけます。登録者には新着情報やキャンペーン、クーポンを配信できます。また、来院時に次回の予約を取れるようにするのも良いでしょう。
個々の患者さんとのコミュニケーションにも役立ちます。施術の経過をフォローアップしたり、質問に回答したり、きめ細かい対応ができます。
LINE活用のポイント
・公式アカウントを開設し、友だち登録を呼びかける
・メッセージで新着情報やクーポンを配信し、集客に生かす
・予約受付や次回来院日の通知にも役立てる
・個人的な質問にも丁寧に回答し、顧客満足度を高める
・配信物は分かりやすくインパクトのあるデザインにする
・スタンプなど、LINEオリジナル機能を活用する
リスティング広告
Googleやヤフーなどの検索連動広告を出稿するのがリスティング広告です。
検索エンジンで自院のサービスに関連するキーワードが入力されたとき、広告が上位に表示されるように設定します。クリック課金型の広告なので、実際に広告がクリックされた場合のみ費用が発生します。
キーワードの選定、広告文の作成、予算設定など、細かい設定が可能です。地域や対象者を絞り込んで、効率的な広告運用ができます。費用対効果を検証しながら、適宜見直しを行う必要があります。
リスティング広告のポイント
・自院の特徴や強みが分かるキーワードを厳選する
・分かりやすい広告文を心がける
・地域や予算、曜日時間帯を細かく設定する
・目標件数を決め、クリック単価を適切に設定する
・キーワードや広告文は定期的に検証と改善を行う
・不要な期間は一時停止す
ポータルサイトへの登録
整体サービスを網羅するポータルサイトに自院を登録すれば、新規集客に繋がる可能性があります。エリアやジャンルごとに特化したサイトが多数あるので、目的に合ったものを選びましょう。
一般的には、基本情報、営業案内、施術メニュー、クーポン情報、写真の掲載ができます。料金プランはサイトによって異なり、無料で利用できるところもあれば、月額固定費用がかかるところもあります。
注目度の高いポータルに掲載すれば、認知度アップに繋がりますが、費用対効果を考慮する必要があります。評判の良いサイトを選び、運用することが重要です。
ポータルサイト登録のポイント
・地域性やジャンル特性に適したポータルを選定する
・掲載項目を整理し、情報の完璧さを心がける
・クーポンの設定や写真の掲載で集客力をアップする
・料金プランをしっかり比較検討し、費用を抑える
・評判の高いサイトを優先し、信頼性を重視する
・一度に複数のサイトに掲載しても良い
・定期的に情報を更新し、見映え良く保つ
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整体院のオフライン集客
ここからはオフラインでの集客法について解説します。
昨今は前項のオンライン集客がメインですが、高齢者などターゲットによってはオフライン集客のほうが有効な場合も多々あります。
チラシ・ポスティング
最も古典的でローコストな集客手段が、チラシのポスティングです。自院の周辺地域に、直接チラシを配布することで認知度を高められます。
チラシには、自院のコンセプトや施術の魅力、所在地、キャンペーン情報など、伝えるべき情報を盛り込みます。目を引く写真やデザインにするのがポイントです。
配布地域は、徒歩や自転車で来院できる至近距離のエリアが適切でしょう。
チラシ・ポスティングのポイント
・デザインが目を引き、内容がわかりやすいチラシを作成
・配布エリアは徒歩や自転車で来院できる範囲がベスト
・不特定多数への配布より、世帯数に合わせた部数を用意
・公共施設の掲示板にポスティングする
・適度な配布頻度を守り、地域に受け入れてもらえるよう心がける
折り込み広告
新聞や無料の広告紙などに広告チラシを折り込んでもらいます。大量に配布でき、低コストで広範囲の認知度アップが期待できるメリットがあります。コストがかかりますが、地域密着型の宣伝方法です。ただし最近は新聞の購読率も低下しています。
掲載期日の設定、エリアの指定、広告のデザインなど、事前の準備が重要です。誘引力のあるチラシを作成し、正しいターゲットに届けられるようにしましょう。
折り込み広告のポイント
・自治体広報紙への折り込みは、コスト抑えめで認知度アップが狙える
・民間広告紙への折り込みは、対象を選べるがコストがかかる
・デザイン性の高いチラシを用意し、施術の魅力を訴求する
・日時、エリアの設定は慎重に行う
・クーポンなど、行動を促すインセンティブを設ける
・費用対効果を意識し、予算内で回数を検討する
DM・ハガキ
DMやハガキも、オフラインの効果的な集客手段の一つです。対象者を選別して直接メッセージを届けられるので、反響が期待できます。
まずは送付対象者のリストを作成します。近隣の住所録を購入したり、既存顧客のデータを活用したりと方法は様々です。続いてDMハガキのデザインや内容を決め、印刷して発送します。
内容としては、施術の魅力や特典、割引クーポンなどを盛り込み、具体的なメリットをアピールしましょう。興味を持ってもらえるような工夫が必要不可欠です。
DM・ハガキのポイント
・ターゲットを絞り込んだ住所データを活用する
・既存顧客への再アプローチにも有効
・デザインはインパクトがあり、魅力が伝わるものに
・施術内容や特典、割引クーポンなどを具体的に記載
・送付時期を考慮し、キャンペーンタイミングに合わせる
・一度きりでなく、継続して送付することが肝心
・費用対効果を検証し、予算内で最適な実施頻度を考える
ウェルカムボード
店頭に掲示するウェルカムボードは、低コストでありながら効果的な集客ツールです。整体院は路面店が多いので、積極的に活用すべき手段です。
印象に残るデザインや大きさ、掲載位置など、目を引く工夫が不可欠です。通行人の視線を意識し、チラシより大型で存在感のあるボードを掲示しましょう。
ウェルカムボードには、自院のコンセプトや施術メニュー、特典やキャンペーン情報などを盛り込みます。わかりやすさと伝えたい魅力を両立させることが肝心です。
ウェルカムボードのポイント
・通行人の目線に入る高さと大きさを意識する
・デザインはシンプルかつインパクトのあるものに
・キャンペーンや施術内容を的確にアピールする
・定期的に内容を変更し、新鮮味を出す
・季節感のある内容にするのも良い
・壁面へ直接描くペイントウェルカムボードもユニーク
・強風時の飛散を防ぐため、しっかり固定する
看板広告
大型の看板広告は、整体院の目印にもなり、広範囲での認知度アップに役立ちます。立地次第では効果が大きく期待できる手段です。
設置場所は、通行量の多い交差点や通勤路沿い、駅周辺などが理想的です。大型の看板なら遠くからでも目に付きやすく、インパクトがあります。
デザインは分かりやすく、シンプルながらも目を引くものにする必要があります。ブランドロゴやキャッチコピー、写真を大きく映え、魅力が伝わるよう工夫しましょう。
看板広告のポイント
・交通量の多い場所に大型看板を設置する
・デザインはシンプルだが印象に残るものに
・自院のブランドロゴやキャッチコピーを大きく写す
・文字が読みづらくならないよう、適切な大きさ
・クーポンやQRコードを掲載し、行動を促す
・電飾看板にすればより目を引く
・法規制に細心の注意を払う
紹介カード
紹介カードは名刺サイズくらいのカード型のちらしで、患者さんに直接配布して口コミを後押しするためのツールです。お金をかけずに作成でき、認知度アップに役立ちます。
紹介カードには特典を設けて配布するのが効果的です。例えば持参した人に割引クーポンが付与されたり、友人の来院があれば報酬が得られたりするといったインセンティブを設けるのが一般的です。
デザインは自院のブランドカラーを取り入れつつ、文字が読みやすいレイアウトにします。簡潔に施術内容やメリットを書くと良いでしょう。
紹介カードのポイント
・友人や家族への紹介で特典が受けられるよう、インセンティブを設ける
・デザインは自院らしい色遣いで、訴求力のあるものに
・サイズは名刺サイズ程度がベスト
・内容は簡潔で読みやすいものに
・紹介カードを持ち帰りやすい設置場所を設ける
・定期的に在庫を確認し、適宜補充する
地域イベントへの参加
地域に根差した整体院の集客活動として、地域イベントに参加するのも有効な手段です。露出機会を作れば認知度の向上に繋がります。
対象となるのは、自治体や商店街が主催するお祭りや健康フェアなどです。そこでブースを出展し、自院の存在をアピールすることが狙いです。
開催時にはスタッフを配置して、さまざまな集客努力を行います。施術のデモンストレーション、チラシの配布、クーポン券の提示など、工夫次第で集客効果が変わってきます。
地域イベント参加のポイント
・地元ならではの大きなお祭りや健康フェアに参加する
・ブース出展を通じて自院の認知度を高める
・スタッフを配置し、施術の無料体験や、チラシ・クーポン配布を実施
・体験を通じて施術の魅力をアピールする
・フォロワー獲得のための企画やキャンペーンを行う
・参加の告知や当日の様子をSNSで発信する
地域フリーペーパーの活用
地域に無料で配布されているフリーペーパーやタウン情報誌への広告掲載も、認知度アップには有効です。読者は地元に住む潜在顧客が多いので、ターゲティングされた集客が期待できます。
多くのフリーペーパーは地域密着型の広告を掲載しており、整体院にとってマッチした媒体と言えます。広告の種類も記事広告からタイアップ企画まで様々な形式があります。
広告のサイズやカラー使用、掲載場所、号数などを検討し、費用対効果を踏まえて最適な選択をする必要があります。適切な予算設定と、広告内容の工夫が肝心です。
地域フリーペーパー活用のポイント
・地域密着型の媒体なので、潜在顧客に訴求しやすい
・無料で配布されており、読者層が地元住民に偏る
・タイアップ企画や記事広告なども検討できる
・広告サイズやカラー使用、号数で予算調整が可能
・ターゲットにフォーカスした分かりやすい内容にする
・クーポンの同梱や問合せしやすいQRコードも有効
・複数の媒体に分散して出稿すると効果が期待できる
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整体院の集客で注意すべきこと
ここまで集客の方法について解説してきましたが、これらの方法を駆使するには、以下の点に注意を払う必要があります。
広告規制に注意を
整体院の集客においては、薬機法や医師法、医療法に配慮しましょう。整体施術の有効性を誇大に表現して広告をすると景品表示法違反になります。医療と紛らわしい表現は控え、効能・効果の誇大広告には十分に気をつける必要があります。
公的機関から指摘を受けると、広告の掲載が認められなくなる可能性があります。信頼を失うと集客にも重大な支障が出ます。
集客は複数の方法で行い、検証と改善を忘れずに
集客方法は一つだけに偏ることなく、オンラインとオフラインのバランスを取ることが重要です。様々な方法を組み合わせて、相乗効果を意識する必要があります。
たとえばウェブ広告と折り込みチラシ、看板広告とSNS発信などを組み合わせるなど、一つの施策に頼りすぎないよう注意しましょう。お互いの弱点を補完し合える手段を使うことで、より確実に集客につながります。
また、集客施策を打つ際は、PDCAサイクルを意識する必要があります。施策の計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)を繰り返し、不断のブラッシュアップを怠らないようにしましょう。
最終的に集客につながったかどうかを検証することは必須です。数値データを活用して費用対効果を確認し、施策を適宜見直し、以前より良いものに改善していきます。PDCAサイクルを回し続けることで、より高い集客効果が望めるはずです。
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【まとめ】整体院の集客はさまざまなアプローチで地道に
整体院の集客は、オンライン/オフラインのさまざまな手段を組み合わせて、最適なアプローチを行うことが重要です。オンライン広告や自社メディア、SNS活用に加え、オフラインでの折り込みチラシやイベント出展なども効果的です。新規、リピート、休眠客それぞれに対するバランスの取れた施策が不可欠です。
ただし広告の内容については、十分な注意が求められます。法規制に抵触しないよう、表現には細心の注意を払ってください。
PDCAサイクルを意識し、適切な戦略のもと、地道でありながらも多角的なアプローチを継続すれば、確実に集客の好循環が生まれるでしょう。
株式会社ディプシーでは、鍼灸院で集客に成功するための専用ホームページ制作を行っています。
また、制作後の運用アドバイスやリスティング広告、MEO対策の代行なども行っていますので、鍼灸院ホームページの新規作成やリニューアルをご検討の際はぜひご相談ください!
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